Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ロバの音楽座がやってくる~バンバン!ケンバン♪はままつ

2012年09月21日 | バンバン!ケンバン♪はままつ

 「ロバの音楽座」のこと、みなさんご存じですか?
 「えっ、知らない?」
 それはいけません。といっても、私だってすらすらと説明できるほど詳しくありませんが、何度か彼らの舞台を見たことがありますし、玉川上水沿いに建つ、まるでおとぎの国に描かれるような外見の「ロバの音楽座」のスタジオで、以前ワヤンの上演をしたことがあります。
 ロバの音楽座は、中世ヨーロッパの音楽を、私たち日本人に楽しく紹介するグループで、音楽をただ聴かすばかりでなく、それはまるで中世の放浪する音楽家のように、観客と一体になって「音楽が鳴り響く場」を作り上げていくグループです。
 民族音楽学者トマス・トゥリノは、Music as Social Life(2008)の中で、音楽を大きくParticipatory performanceとPresentational performanceに分類するんですが(ぼくは彼の考え方がとても好きなので引用しました)、ロバの音楽座は、前者の要素を強くもっています。特に子供たちは、そんな音楽に夢中になり、さいごは音楽座のとりこになってしまうほどです。
 中世ヨーロッパには、ハーディ・ガーディとよばれる不思議な発弦楽器があります。鍵盤がついているんですよ。今月、浜松で開催される「バンバン!ケンバン♪ はままつ」 では、ロバの音楽座をお招きし、21日の13時、16時の二回、公演を行います。場所はかじまちヤマハホールです。
 きっと不思議な鍵盤をもつ楽器ハーディ・ガーディの音を聞くことができるはずです。やっぱり生の音楽が一番。ロバの音楽座の舞台は、きっと子どもから大人まで楽しめる舞台のはずです。ぜひ、家族連れていらしてください。もちろん、学生大歓迎。新しい音世界をぜひ、堪能していただきたいと思います。(そういう僕は、この日、自分の公演で行けません。罪な奴でしょう?)
 写真は2004年にブダペストで撮影した路上で演奏する音楽家たちです。左の楽器はハーディ・ガーディ。これはハンガリー式の形態です。
 イベントの詳細やチケット価格などはこちらでチェックしてくださいね。
 http://ban-ken.jp/ (公式HP)
 http://blog.goo.ne.jp/nangtalung/e/4d532792747f130248197e5948eee151 (Pによる紹介、9月20日ブログ)

 
 


バンバン!ケンバン♪はままつ 開催まで1か月 

2012年09月20日 | バンバン!ケンバン♪はままつ

 私の所属する大学の学科の学生たちが中心になって、二日間にわたる大きなイベントの企画が進行中。本日、初日まで一か月となったところで、本ブログもこのイベントの告知を開始します。
 
 バンバン!ケンバン♪はままつ  キーボードと出会うコンサートとフォーラム
 10月20日(土)~10月21日(日)
 詳細は、ホームページ http://ban-ken.jp/で見てください。

 このイベント、浜松ならではの色彩が色濃く出ているものです。なんといっても浜松は日本のケンバン楽器産業とは切ってもきれない場所なのです。ケンバンといっても、ピアノばかりではなく、オルガン、電子ピアノ、クラヴィコード、チェンバロ、メロディオン、エレクトーンなどなど。コンサートの数も40以上。シンポジウムや講演の数も入れれば相当なものです。浜松市内のさまざまな場所で行われるイベントで、街歩きも楽しめちゃいます。
 コンサートは有料(一公演は基本45分)で、一部映画館(シネマイーラ)を除いて、一般800円、学生500円(中学生以下無料)、親子500円。
 一日券もあって、一般3000円、学生1500円。(詳細はHPでご確認を)

 これ、絶対お得だと思います。
 ちなみに、Pは、「大正琴の文化史」というシンポジウムを開催します。これは無料。このシンポについては、また改めて告知します。
 ところで、言いにくいんだけど、21日はPのワヤン公演が東京であります。だからこの日、Pは参加できないんです。学生のみんな、ごめんね。でも、この公演、ずっと前から決まっていたの。お客さん、東京に連れていったりしないから……。
 まずは、ホームページをクリックしてご覧になってください。これ、学生が仕切るなんて、すごいと思いません?