Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

卒業式のはしご

2009年03月18日 | 那覇、沖縄
 卒業式のはしごなんて人生初のできごとである。午前中は子どもの小学校の卒業式、午後は自分の大学の卒業式。子どもが何人かいればそういうこともあるのだろうが、わが家では考えられない。
 小学校の卒業式、大学の卒業式、そりゃ卒業する生徒、学生の年齢が違うのだから両者を比較することはできないが、どちらにも存在するのは「挨拶」である。この挨拶とやらはくせもので、本当に話し方や内容によって雰囲気を大きく変えてしまう。
 今回、ちょっと感動したのは小学校の卒業式のある先生のスピーチ。ちいさな音のなる楽器を使って、まるで挨拶が詩。しかも原稿なし。このときだけは親に連れてこられた小さな子どものいる会場も静まりかえった。ある意味、子どもの卒業より感動的な瞬間だった。この「挨拶」により、小学校の卒業式の判定勝ち!

大阪でガムランを聞いて

2009年03月18日 | 
 那覇に戻るまでに大阪でしばらく時間があったので、インターネットで見た大阪のグループのガムラングループの演奏を聴きに行った。演奏といってもホールではなく、お店の一角なので楽器をすべて使った演奏ではない。演奏していた方はすべて女性で、中にはバリで本格的にガムランの勉強してきた方もいるのだろう。私も演奏者だからすぐにわかる。「見せ方」をとても意識しており、私たちのグループも学ぶところがある。
 ただ低音楽器がないクビャルには迫力がない。どんなに他の楽器が上手でもベースとなる低音楽器の有無はゴング・クビャルの音楽そのものを大きく変えてしまう。私の経験だが、限られた人数や予算で、どの楽器を持っていくか?は常に悩みどころである。さらに低音楽器は大きく重いし、その有無で運搬する車の大小とも関係することもあろう。だからリーダーは常に迷うのである。
 この1週間で他の二つのグループの演奏を聞いて思うことは、やはりそこから学びとれることの多いことである。どちらが上手か?という結果が問題なのではなく、やはり他のグループは、私たちにはないものを何か持っていることだ。そして何が重要なのか、ということを気づかせてくれることだ。

かにずし

2009年03月18日 | 
 列車の旅を満喫するための必需品はなんといっても駅弁である。私の乗ったサンダーバード20号大阪行きは金沢発午前10時52分発なのでちょうど敦賀あたりでお腹が減る時間になる。ということで車内のワゴン販売で加賀温泉駅のそばのお店で作られた「かにずし」なるものを買ってみた。富山のますずしは結構、沖縄のデパートのイベントなどでもあるために珍しい方を選ぶ。
 ワゴン販売は今も健在であることに驚いた。飛行機の無料飲み物サービスについてはあまり必要性を感じないのだが、電車の対面販売というのは必要な人だけがお金を払って利用するわけで、やはり懐かしさもあり「いいなあ」と思ってしまう。子どものころは、ワゴンサービスで売っているアイスクリームが食べたくてしかたなかったが、ついぞ長男である私は親に「欲しい」といえなかった。サラリーマンになって出張で初めてアイスクリームを頼んだとき、その氷のようにカチカチのバニラアイスがおいしかったことは今も忘れられない。
 さてかにずしの味だが、電車の中で食べる駅弁はどれも美味しいし、だいたい「かにずし」なんて食べた記憶がなく、他と比較することができないのだ。電車の一人旅、満喫といったところである。