Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

イリア・ラシュコフスキーピアノリサイタル

2013年11月23日 | 浜松・静岡
 昨晩は昨年の浜松国際ピアノコンクールの優勝者、イリア・ラシュコフスキーのピアノリサイタルに行ってきました。感想は、と言われればもう「感動」の一言でした。久しぶりにすごいピアノを聞きました。ロシア人らしくベートーヴェン、ショパンのプログラム以外は、スクリャービン、ストラヴィンスキー。どれもすごかったけど、ストラヴィンスキー、組曲《火の鳥》は特に圧巻でした。息をのむ演奏、聞いてる方は息を止めちゃう演奏ですね。音色の七変化とか、ぺダリングの妙技とか、もうどれをとっても魅了されました。
 すごく盛り上げて、アンコールの最後は、突然、バッハのコラール、たぶんケンプが編曲した《主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ》だったと思います。シーンとしたコンサートホールで、あのゆっくりしたコラールを演奏するとなんだかあっというまに会場が緊張して、もう誰もがゆっくり奏でられるピアノの音、一音一音を味わい尽くしたのだと思います。思わず涙ポロリでした。
 音楽は本当にぼくを幸せな気分にしてくれます。浜松のアクトからバイクで5分で家に到着。なんだかもっと街を歩いて、あの余韻を味わっていたかったというのは本音です。