Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ガムラン・アンクルンでワヤン

2015年03月03日 | ワヤン上演
 東京の音の森ガムランスタジオで1年以上前からガムラン・アンクルンを伴奏楽器にして上演するワヤン(「ワヤン・アンクルン」)の曲を教えてきたが、とうとう人形とともに上演ができるようになってきた。四音音階の行ったり来たりの複雑な旋律をよく覚えてくれたと思う。講座生には本当に頭が上がらない。
 演目は「アノマン使者に立つ」。この演目は私も初めてである。ちなみにジャワではハノマン Hanomanと発音するし、インドでも同様だが、バリではAnomanである。たとえHanomanと書いてもバリのダランは「アノマン」と発音する。昔からしつこくそう教えられてきたので、バリ風に「アノマン使者に立つ」というタイトルにした。
 さて公演だが、実は今回はスタジオでの上演なので、ほぼ関係者のみでの公演になってしまう。講座なので「発表会」といった方が正しい。ただ、これで終わりにするのはあまりにももったいない。アンクルンを使ったワヤンの上演はかつて沖縄でやったことはあるが、曲も短くしたり、簡略化したバージョンだった。しかし今回はほぼ完全バージョンなので、できれば多くの方に見ていただける機会を作りたいと思っている。演奏者も多いし、皆忙しいし、夢で終わっちゃうかもしれないのだが。