Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

東北は台風の真っ只中

2016年08月31日 | 家・わたくしごと

 東北がまさに台風真っ只中だった時間、浜松はたそがれ時。大型台風が同じ日本に上陸していることがまるで嘘のような風景。テレビをつけてもそれを実感することが難しい。もちろん、実感しよう意識していていても、である。
 沖縄にいたとき、本当に多くの台風を経験した。外に出れない日が何日も続く台風もあったし、近くの街路樹の木が何本もなぎ倒されるような強風も経験した。どこにも出られないので、そんなときは、台風が早く通り過ぎるのを待ちながら、息をひそめて部屋の中でぼんやりニュースを眺めた。朝、昼、夜の全国のニュース、もちろん沖縄のニュースのことをトップで扱った。でも数分で終わって、あとは他のニュースだった。沖縄の台風なんて当たり前だし、まあ仕方がないか、と思われているようでなんだか寂しかった。本土の人にとって、沖縄の台風なんて関係ないんだろうな、どうせ、そっちは晴れているんだしさ。そんな風に思ったものだ。
 でも、こうして浜松に住んでしまうと、やっぱり距離の離れた場所が、暴風雨で襲われていたとしても、やっぱり実感がわかない。こちらは晴天だもの。それが「現場」の重要性なんだろう。現場を実感しなくてはやっぱり、バーチャルの感覚になってしまう。ただ、沖縄に長くいた私としては、今住んでいる場所から離れたところに上陸した台風をリアルに実感できないとしても、やっぱり被害がないことを浜松から祈ってしまうのだ。