Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

ちゃっきり節

2018年02月27日 | 家・わたくしごと

 昨年、静岡市で「お茶と音楽」について講義を依頼された。もちろん「お茶と音楽」なんて全く考えたこともないテーマだったが、音楽学者である以上、音楽に関する与えられたお題で講義ができなければいけないと、時間をかけてこつこつと調べていった。そんな中ではまった音楽が「ちゃっきり節」だった。
 今の大学に勤めるまでは、静岡には縁も所縁もなかったわけで、正直、ちゃっきり節も、名前くらいしか知らなかぅた。今、告白するが、これが静岡と関わった歌であることすら、このことを調べる前までは知らなかったのである。ところが、調べてみると面白いこと!なんと静岡鉄道が運営していた清水にある遊園地開園のために作られた静岡ご当地のキャンペーンソングだったとは。知っている人にとっては当たり前かもしれないが、初めての私には驚きである。
 こうなると、私の収集癖に火がつくのである。昭和初期の資料や絵葉書、さらには記念碑を作成するにあたっての資料などなど。古書店から資料を買い集めるだけでなく、10人以上の歌手の音源をCDで購入。本もいろいろ読んで面白いものはすでに研究室の書架の中に納まっている。とはいえ、別にこれで論文を書くわけもない。そういう下心もなく、新しいことを知るのは楽しいものである。すでに授業のネタの一つになった。すでに静岡市での講義はとっくの昔に終わってしまって、今さらなのだが、講義依頼に感謝である。