トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ヒメツチハンミョウ

2016-07-12 | 虫類


甲虫の仲間で名にハンミョウと付くが全くの別種でツチハンミョウ科の虫

成虫で越冬し早春から初夏にかけて現れ 幼虫はハナバチ類の巣に中で育ち秋までに成虫となって越冬する
本州から九州の丘陵から山 草地で見られ地面を歩いていることが多い
オスの触角が変わっていて 途中にハート形の突起が有り これを使って求愛行動をするそうだ
翅は退化して小さくなり飛べない 大きさは2㎝程
食べ物は色々な植物の葉
触ったりして刺激を与えるとカンタリジンという黄色い毒液を分泌する 皮膚が赤く腫れたり水泡が出来るので注意が必要
 
卵は土に産み付けられ 孵化すると一齢幼虫でシミ型の体 良く発達した脚と尾毛を持ち 脚の先には鋭い3本の爪があることから「三爪幼虫(さんそうようちゅう)」と呼ばれている
この幼虫は活発で植物に這い上がり 花を訪れたハナバチの毛に捉まって巣に運ばれ ハチの卵や貯蔵されている蜜 花粉を食べて大きくなる
脱皮して2齢幼虫になるとイモムシ型で 更に3齢幼虫になると蛹に似て静止して ものを食べない「擬蛹」と言われる段階を経て 再び口器や脚を持つ幼虫に脱皮し その後やっと真の蛹になることから「過変態」と呼んでいる