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イヌビワの実(花嚢)が熟し、中を開いたらイヌビワコバチが何匹か出てきた
イヌビワは花粉の運び手がイヌビワコバチ1種に頼っていて、この虫が居なければ子孫は残せない
一方イヌビワコバチは卵を産む場所がイヌビワの雄の花嚢の中だけで、この木が無ければ子孫を残せない
イチジク属の木は、それに完全に特殊化したただ1種類のコバチによってのみ送粉される
イヌビワ:
クワ科イチジク属の暖地の山地や丘陵に生える落葉小高木 3~5m程になる
花は雌雄別株で4~5月に咲く
一見実のように見える球形で中に花があり、花嚢と呼ぶ
花嚢の内側に、小さい花が多数付いていて、10~11月に黒く熟す
花嚢は1cm程で葉腋に1個ずつ付き、雌雄の花嚢は同型
雄花嚢には、雄花と花柱の短い退化した雌花が混在し、雌花嚢には雌花のみがあり花柱は長い
イヌビワコバチ:
見たところ大きさは1mm+ほど
雄花嚢の中で卵から孵ったオスは翅がなくメスと交尾して終わり、メスは交尾後出口にある花粉を付けて飛んで行く
雄花嚢に入った雌コバチは雌花の花柱が短いので子房に産卵して終わる・・コバチが生まれる
雌花嚢に入った雌コバチは花柱が長いので子房に届かず産卵が出来ずに、花粉のみをまき散らして終わる・・受粉し種が出来る
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