トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

クサノオウ

2012-05-16 | 樹木 草花


日当たりの良い道端や草地などに普通に生えているクサノオウ

葉や茎を切ると黄色の乳液が出るので「草の黄」 この乳液は有毒だが鎮静鎮痛の効果もあり尾崎紅葉が胃がんの痛みどめに使ったとも言われている
皮膚病に効くので「瘡の王」
薬草の王様なので「草の王」など諸説ある

ケシ科の2年草 30~80cm 花期は4~7月
花の中で細く黄色に立ち上がっているのが雄しべ 間に緑色の少しくねったのが雌しべ


オオアラセイトウ

2012-05-15 | 樹木 草花


菜の花と並ぶ春の風物詩
線路沿いや土手を薄紫に染めて春を彩る

名前も色々ある
ショカッサイ(諸葛采)・・漢名
ハナダイコン
ムラサキハナナ

中国原産のアブラナ科の花 江戸時代に観賞用に渡来したが今では野生化している


オウバイ

2012-05-14 | 樹木 草花


梅に似た黄色の花なのでオウバイ(黄梅)
ただし香りはほとんど感じられない

モクセイ科の木本 中国原産で中国名は迎春花
枝からツルをだし垂れ下がり地面に付いたところから根を出す

シモツケソウ

2012-05-13 | 樹木 草花


シモツケソウの白花に出会った
オニシモツケも白花だそうだがどっちだろう

シモツケソウはバラ科の花で30cm~1mほどの多年草 山地の向陽地に良く生えている

シロバナタンポポ

2012-05-12 | 樹木 草花


関東では割合少ないシロバナタンポポ
西日本では普通で四国や九州ではシロバナタンポポしかないところもある

キク科タンポポ属でセイヨウタンポポと同じように単為生殖する
葉は他のタンポポと比べて少し立っている感じがする

見つけると少し得した気分になる

シロバナハナズオウ

2012-05-11 | 樹木 草花


近所の家の庭に見慣れない白い花が咲いていた
どうも白花のハナズオウらしい

普通見かける濃桃色の花がビッシリとついているのも素敵だが白花もなかなか良いと思う

ハナズオウ:マメ科 落葉低木2~4m位 実は豆果で5cmほどのおおきさ

シロバナヤマブキ

2012-05-10 | 樹木 草花


ヤマブキも色々ある
八重咲のヤマブキは実が生らないので「七重八重花は咲けどもヤマブキの実の(蓑)一つだに無きぞ悲しき」と 蓑ならず詩を渡されたのが太田道灌

白花のヤマブキの品種もある
見たのは初めてだ

ヤマブキは古くは「山振」と言う字が当てられていた
しなやかな枝が風に揺れる様子から名付けられたと言われている

花や葉は利尿剤に利用される



フジスミレ

2012-05-09 | 樹木 草花


山路来てなにやらゆかしすみれ草(芭蕉)
控えめで山道にひっそり咲いているスミレは何とも気品がある

フジスミレ:日光を中心に栃木県と群馬県に分布する
スミレはどれも似ていて見分けに苦労するがフジスミレは葉の表面に淡い斑が入って分かり易い

スミレ科には800種もの種類があるが大半は木で500種が木本である
もともと木であったものが北半球に進出するために寒さ対策で木から草になったと言う説がある

日本にはスミレ属の多年草しかないが60種 細かく品種まで見ると220種もありスミレが豊富な国だ

菫ほど小さき人に生まれたし(漱石)

チョウジソウ

2012-05-08 | 樹木 草花


淡い色がとても素敵で見とれる

花の形がフトモモ科のチョウジの花に似ているのでチョウジソウ
川の傍のやや湿気った所によく見かける

キョウチクトウ科の草で高さ40~80cmほどの多年草 5,6月が見ごろ 群生している様子はとても良い

エビネ

2012-05-07 | 樹木 草花


エビネが可愛い花を咲かせた

エビネ(海老根)とちょっと変わった名前
地中に球状の偽鱗茎がありこれが横に連なっている様子をエビの尾に見立てたもの

ラン科の花でラン科は世界で800属35000~40000種もあると言われている大きな種
観賞用に栽培されているものも多く ラン展なども行われて素晴らしい花も多い

チョウゲンボウ

2012-05-06 | 野鳥


野原の上空でチョウゲンボウがボバリング(停空飛翔)して獲物を狙っていた
ホバリングとヒラヒラした羽ばたきは他のハヤブサ類との区別点
ネズミなどをホバリングして探し地上に降りて捕える

チョウゲンボウ(長元坊):タカ目ハヤブサ科 大きさ35cm 留鳥または漂鳥 最近は都心周辺でも見かける
長元坊と変わった名前だが語源は不明
北関東の方言ででトンボのことを言う「ゲンザンボウ」方言をもとに尾が長い様子から「鳥ゲンザンボウ」の略ではないかと言う説がある

ドアップ写真で見ると鷹の仲間の鋭い感じはなく可愛い顔をしている
その昔は鷹狩には使えない鷹の仲間として「くそとび」「まぐそたか」などと呼ばれていたそうだ
チト可哀相な名前



ヒメウ

2012-05-05 | 野鳥


大分季節外れだがヒメウ 岸壁にポツンとただずんでいた

日本にはウの仲間は4種類
カワウ:留鳥または漂鳥 川や水辺に居て最近は放流のアユなどを食べてしまうので嫌われている
ウミウ:留鳥または漂鳥 日本では鵜飼に使う
チシマウミガラス:北海道東部に生息 都心周辺では見かけない

ヒメウ:北海道では留鳥 九州以北では冬鳥
ウの仲間では体が一番小さく 嘴も一番細い ウミウと一緒に居ることが多い
潜水して魚や甲殻類を捕食する おおきさは73cm

岸壁などに居る姿は小さく細く可愛い感じがする

キイロテントウ

2012-05-04 | 虫類


真っ黄黄の可愛いテントウムシが飛んできて服に止まった
キイロテントウだ

多くのテントウムシは肉食でアブラムシ カイガラムシを食べるが 中にはハムシの幼虫やハダニ コナジラミ キジラミ等を食べるのもいる
可愛い外観に似ずムシャムシャかぶりつく様子は凶暴でチト怖い 共食いなども結構見ることがある
いずれも植物を害する虫を食べるのでテントウムシは益虫だ

中には少数ながら草食性の者 菌食性のものもいる
草食性は8種類 ニジュウヤホシテントウはナス科の植物ジャガイモなど トホシテントウはカラスウリルイなどを食べるので害虫として嫌われている

菌食性のテントウムシは5種類が知られている
今日の主役キイロテントウもその一つで 植物に寄生するウドンコ病菌を食べるありがたい益虫である                   

カキツバタ

2012-05-03 | 樹木 草花


いずれアヤメかカキツバタ
カキツバタが綺麗な姿を見せている

アヤメ ノハナショウブ カキツバタはいずれもアヤメ科の花でとても似ている
アヤメは外花被片(花びら)の基部が文目(あやめ)模様
ノハナショウブは外花被片の基部が黄色
カキツバタは外花被片の基部が白時に黄色で葉の幅が一番広く(2~3cm)中脈が隆起しない

園芸種のハナショウブはノハナショウブを改良したもの
ハナショウブを略してショウブと言ったりするが ショウブ(菖蒲)はサトイモ科の植物で5月の端午の節句に立てる菖蒲湯はこの葉を使う

カキツバタ(アヤメやノハナショウブも一緒だが)の受粉の様子が面白い
花びらの白い紋が目印でハナバチなどが降りて来ると 白い紋とかぶさる様にある細長い雌しべ・・裏側に雌しべの柱頭と奥に雄しべがある・・に背中の花粉をこすられて受粉させる さらに蜜を求めて奥へ行き帰りに新しい花粉をつけて出てゆく 帰りは柱頭の裏側をこするので花粉の授受はない

何とも見事な仕掛けではないか

源平ボケ

2012-05-02 | 樹木 草花
 

ボケの花が咲いていた
見ると一つの枝に2色の花が付いている
源平とか咲き分けと言うらしい
園芸種では同じ株に白や紅色を付ける東洋錦と言う品種がある
写真のものがそれかどうか不明

ボケ(木瓜)はバラ科の植物で平安の頃に中国から来たと言われている

実は砂糖煮 果実酒 干した果実は傷み止めなどの薬用に使われる
名前は中国名の木瓜(もっか)の音が変化したもの