いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

民主党政権の30日。 democratic party in japan, past 30days.

2009-10-31 19:47:03 | 日記
 民主党政権になって、臨時国会が開催され、50分以上に及ぶ首相の所信表明演
説、各党代表による代表質問(衆院では、迅速審議をうたって民主党は質問回避)
というセレモニー(ceremony)の1クール(kur)が終わった。

 所信表明といい、その後の政府(首相中心の)答弁といい、意気込みが全面に出
た情緒的(情緒に酔っているようで)、心象的な言葉、内容が強く、具体的な政治
性に欠ける、通り一辺倒のものだった。

 政権交代による初の国会論争に、未だ政権30日の民主党のそれまでのように
「肩に力が入りすぎ」ているムード、現状がすべてに出た感じだ。
 政治主導をテーゼとする民主党政権の30日は、国民の支持、期待に応える、大
きく間違った方向には向かっていないことは、評価できる。

 そのなかで、(1)政治主導による行政改革のメイン・アイテムとなる国家戦略
室(局)の編成、整備が進まず、まったく機能していないのは、政府の具体的な政
策プロセス不在の政権のエンジン(engine)不完全燃焼を示すものだ。

 (2)行政刷新会議も、当初の30人体制が党の横やりが入って、7人体制に縮
小され、数百項目はあった点検アイテムも大幅に縮減されそうで、聖域(sanctuary)
をもうけない行政のムダがどこまで省けるのか。
 政権交代で国民が民主党に求めた、期待、希望に応えるものではない。メディア
もこれらの問題で沈黙同然なのは理解できない。

 消費社会は、昨年末の世界同時不況から抜けきれず、今年冬のボーナス(bonus)
も平均15%カットという、きびしい年末をむかえる。

 有効な政策を「スピーディー」に「効果的」に実行する必要が求められている。

 政府と党との向かうベクトルの違い、一体感の不在も顕著だ。政府も党も、それ
ぞれ別人格として有効に機能すべきものではあるが、「一体」となって政治主導の
行政運営を推進することが、国民の支持、期待に応える大きなエネルギー源だ。

 双方のベクトルの違いが、メイン・アイテムの国家戦略室(局)、行政刷新会議
構想(design)に大きな影を落としている。
 党のことは幹事長にまかせる、首相のリーダーシップのようだが、党の独断(dogma)
が政府にも、政策にも暗い影を落としている現状を早く修正しないと、国民「不在」
の政治システムに回帰する懸念はあり、政治主導のテーゼが看板倒れになる危
険性がある。

 所信表明の時間の長さと、わかりやすい言葉、表現、内容で前政権との区別をは
かったセレモニーは終わり、具体的な国政の論争のステージとなる予算委員会が始
まる。

 政治主導のあたらしい政治スタイルによる、きめの細かい説明責任を果たして、
具体的な政治性のある政策テーマ(politic thema)を国民に示してほしい。

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