いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

モメンタリー・スポーツ  momentary sports

2009-10-17 19:51:36 | 日記
 プロ野球は、米国大リーグでは、地区シリーズ、リーグ優勝決定戦が始まり、勝
ち抜いて、年間チャンピオンとしてワールドシリーズでのチャンピオンを争う。
 日本では、クライマックス・シリーズ(climax series)が、いよいよ開幕、勝者はリ
ーグ・チャンピオンとして、日本シリーズに臨む。

 大リーグでは、年間のペナントレース(pennant race)のステップアップとして
の地区シリーズ、リーグ優勝決定戦で、システムとしては年間のリーグチャンピオ
ンを、ここのシリーズで決めて、いよいよワールドシリーズのサミット・ファイナ
ル(summit final)を迎える。

 アメリカ全土(一部カナダ)大リーグ30球団で構成されて、広く地域に根ざし
たプロスポーツとして、地元の熱烈な声援が目をひく。
 チーム数が各段に増えた影響もあり、大リーグのレベル、野球観、戦術も、かっ
ての大リーグとは、随分と異なってきた。

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも、大リーグの本気度は不透
明(ベストメンバーを組んでいない)だが、ここ2回、日本が世界チャンピオンに
なってきた。

 一方、その日本のプロ野球は、チーム数も格段と少なく(12球団)、年間ペナ
ントレースのチャンピオンを一度決めてから、さらに上位3チームによるクライマ
ックスシリーズで、再度、日本シリーズ進出チームを決定するシステム。

 それまでのような、一本勝負の年間チャンピオン決定時のドラスティック(drastic)
な興奮、醍醐味が限りなく薄れ、とにかく3位以内に入ることが年間ペナントレー
スの目的と化して、プロ野球のダイナミズム(dynamism)が、わずかクライマック
スシリーズの短期レースに凝縮されて、決まってしまう。

 スポーツとはいえ、プロ野球というからには、営業面、年俸財源としての利益追
求は不可欠だ。
 巨人というメガ球団でも、昨近のゲーム入場者数に陰りがみられる現状から、
従来は消化試合となっていた終盤の3位以内争いが、すでに9月から見えていた
年間ペナントレースの優勝決定戦より盛り上がる状況をみれば、わずかなことで
も、観客を引き付ける(入場者増)効果はあるようだ。

 当然、システム上、年間ペナントレース・チャンピオンがクライマックスシリー
ズの短期レースで敗退することもあり(チャンピオンが順当に勝つのであれば、
クライマックスシリーズはショービジネス)、大リーグのシステムに比べて、スポ
ーツプロ野球のダイナミズムを欠く、営業面重視のショービジネス化の印象が
深い。

 まして、クライマックスシリーズで、争う前から上位チームにハンディを与える
手法は、このシステムに問題のあることを示しているようなものだ。

 とはいえ、スポーツは「刹那(せつな)momentary」のもの。一戦、一戦、瞬間
、瞬間の真剣勝負が感動のゲームだ。
 一瞬の「刹那」が、後世の記憶に残るドラスティック・ゲーム(drastic)を、結果
として、お願いしたい。パリーグは、今日、仙台で最高入場者を集めて、楽天が
第1ステージを勝ちあがった。 


 体操の世界選手権、ロンドンで日本の内村航平さんが男子個人総合金メダル
を獲得した。オールラウンド(all round)のキング・オブ・ジムナスト(king of gymnast)
の誕生だ。
 日本人大リーガーのヤンキースの松井秀喜さんも、地区シリーズ、リーグ決定
戦で活躍中だ。日本人が世界のスポーツ・ステージで刹那、刹那に力を発揮して
いる。
 
 

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