いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

パブリック・オピニオン。  public opinion

2010-02-07 19:42:48 | 日記
 最近の国民の意識、感性がどの程度のところにあるのか。メディア(新聞)による世論調
査(public opinion)結果によると、(1)内閣支持が49%、(2)政党支持で第1党の民主党
34%、(3)元秘書の起訴で幹事長に責任がある88%、(4)その幹事長辞任すべきが69%
、(5)幹事長続投を評価しない70%となる。

 公約(マニフェスト)不履行、普天間基地移設での迷走、連立政権を含めた閣内不統一、
不用意、不見識発言、首相のリーダーシップ不足と好条件を探すのも難しい政治状況の中
で、過半数を維持していた内閣支持率も49%と国民の期待にも限界が見えてきた。

 それでも、前政権の終焉の20%前後を推移していた頃と比較すれば、政治主導のテーゼ
(these)、政治姿勢が、それまでの既得権政治の政治基盤を変えた政権交代の意義が、政
党支持の民主党34%と野党自民党の2倍強を維持している比較高い数字にも表れている。

 現内閣は頼りないけれど、期待できなくなってきても、民主党の政治主導には期待したい
国民のギリギリの願望、選択だ。長引く世界的経済不況、デフレ、円高に消費低迷の外的要
因に加えて、産業界にもピンチを抜け出せそうでエラーが続くジレンマ(dilemma)のスパイラル
(spiral)に落ち込んで、誰かの所為(せい)とか言ってられないガマンの時と国民は覚悟を決
めた。

 首相の進退と引き換えの、5月の普天間基地移設の決着で、「出直し」の政治、経済とな
るだろう。
 現幹事長への圧倒的な責任批判への対応とあわせて、民主党の『原点回帰』が強く求めら
れる。

 国民は、まだまだ広い視野では「寛容」で、パラドックス(paradox)としての「緩慢」で、個人
主義のスケールの狭い理念の中にいる。

 モンゴル出身の横綱の引退妥当が52%、解雇相当の29%を合わせて81%が不適格を
支持した。日本相撲協会の無責任を考えれば、引退52%がせめてもの批判上限であればと
思うけれども、解雇相当が29%もあり、相当厳しい社会批判だ。

 確信犯であり、29歳の本来分別のある者の社会性不適応に、批判ベクトルが集中した。
いつの場合でも、アンケートの設問設定次第ということはあるけれど、政治課題アンケート
とは違う意識のベクトルの、土俵の違いだけではない「感情論」が見える。

 アンケートでは、プライオウリティ(priority)とモスト・ビハインド(most behind)
の間のグロス統計が反映される。

 政治では国民の自意識の高い感情コントロールが見られただけに、社会性(常識、通念)
に向けた国民の発露のストレートさには、スケールの狭い個人主義への戸惑いもある。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする