いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

苦み、辛みあっての甘み。  composite sweets

2010-02-08 19:42:18 | 日記
 一昨日は、いつ以来なのか記憶にもない程の車の雪降し。新潟市内では26年ぶりの大雪
で、渋滞立ち往生の車100台が移動不能となって救助というニュース。暖冬という予想が
北極圏の基軸の「振動」により、寒気団が発生し南下する気候変動で予想もつかない大雪を
日本に降らしている自然界。

 ところが、2月13日(日本時間)に開幕する冬季オリンピックの開催地カナダのバンクーバー
は、ポカポカ陽気の暖冬で雪不足、数百キロ離れた地域から雪を運んで対応している。地球
温暖化、気候変動現象が近年の冬季オリンピック開催に障害となっている。

 経済界は、米国のドル基軸が「振動」すると、たちまち世界経済に不況の波を発信する、
自然界と同質の構図。経済発展の著しいアジア経済圏もいまだ投資対象の域内で、基軸には
なりえず、EUも大統領制がスタートしたばかりで、いまだ政治、経済、平和のユニオンとしては
未成熟で、ハイチ救援体制でも迅速を欠いて批判を受けた。

 2月14日はバレンタイン・ディー(valentine day)。今年は砂糖、ココアの値上がりでチョコレ
ートの価格にも影響がでるとの予測のところ、婚活ムーブメント(movement)も後押ししてか、
バレンタイン・ディーにチョコレートを買う女性が80%にのぼる(デパート調査)、なかなか根強
い人気のイベント。

 「本命」といわれるチョコ目当てが60%(単価平均2400円)、「義理」チョコが56%(同1000
円)、「自分」チョコが34%(同2000円)(統計上、重複購入がある)。「本命」と「義理」がほぼ
同率の気配り志向を単価で調整するカリキュレーティブ(culculative)志向。
 贈られる男性にとっては対象60%の比較高いギリギリ「期待確率」で、しかしホワイトディー
のお返しに3倍は期待されているデータもしっかりついている。

 若い世代(20歳以上)には、酒(苦み、辛み)よりは甘いもの志向が増加中。スイーツ(sweets)
志向が、多分にコマーシャル・イズムのミッション(mission)もあって、クローズ・アップされて、
味覚嗜好(luxury)を変えている。 
 果物、野菜から独特の苦み、辛み、塩みが消えて、甘さで品質改良、均一化されてきた。
影響は、酒類の販売量減少で業界再編を加速する。

 味覚嗜好(luxury)には定義も定則もないので、もっと多様に回帰していいはずだ。食文
化というものは、気候、気温、文化、宗教、生活(社会性)に影響を受けて、独自の味覚嗜
好を構成する。
 寒冷地では保存食で塩分摂取率が比較高くなり、宗教上、酒類の販売禁止の中東国では、
スイーツの種類も豊富で、比較美味しいと聞く。

 四季の日本。気候変動、地球温暖化ですでに亜熱帯気候に変化しているとの見方もあり、
若い世代の甘い、スイーツ志向とも関連があるのかもしれない。
 甘いもの、スイーツ志向、味覚嗜好が、幼児性の延長でなく、思考にも影響のないように
、苦み、辛み、塩みにも多様にかかわって、いつかくる人生の苦み、辛みに備えてみてはい
かがかと思う。
 苦み、辛みあっての甘み。
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする