いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

かわごえタウンーぜいたくなサウンド。  k.zaitsu concert 2010

2010-02-20 19:37:06 | 日記
 「高橋大輔くんが銅メダルをとったそうです。」と財津和夫さんがコンサートで話した。
カーリングの助走、投法、顔の表情をそっくり真似て(財津さんは擬音、真似パフォーマン
スが得意)みせて、客席の笑いを誘います。
 2月19日、名古屋に隣接した三重県川越町に来ています。午後8時30分、下弦の月が
くっきりと輝いています。たった今、財津和夫さんのコンサートが終わり、ホールの外に出
てきたところです。

 川越町あいあいホール(収容594席)で「財津和夫コンサートツアー2010」が開催
されました。このホール、なかなか愛らしい名前のホールですが、クラシック専用の音響効
果で建てられたホールで、壁、床全面木造りのバロック風(baroque)の造りのホールです。
 2階はヨーロッパのオペラハウスを思わせる構造のバルコニー席(balcony)で、その上
の壁は長方形の反響効果板が縦列に並んでいる、本格的なクラシック専用ホールです。
 天井には、大きな円形のシャンデリヤ(chandelier)が左右に3基づつ吊り下がっていて、
中にピンライトが点灯しているゴージャス(gorgeous)な雰囲気の音響のいいホールです。
 ステージの高さが、ほかのホールと比べて半分程度も低くて、ステージと客席の一体感を
感じる音響シチュエーション(situation)。

 09年6月に米国の国際ピアノコンクールで日本人として初めて優勝したピアニストの辻
井伸行くんが、そのコンペティション(competition)の前にこのホールでコンサートを開
催しています。

 そこで、今日の財津和夫さんは、グレーの無地のシャツに黒のスラックスで午後6時30
分すぎにステージに登場しました。「wake up」、流れるようにゆれる、スピード感ある財津
さんの歌声が抑揚をつけてホールに響きます。よく伝わる、響くボイス、余裕のある発声で
説得力のあるサウンドとなりました。

 「セプテンバー」、「恋は素顔のままで」と落ち着いた力強いボイスで、その後も「焦点」
のぴったり合った歌とサウンドをホールに伝えました。
 「幸せは始まっていたのに」と「こもれび」の新曲2曲から「たったひとりのオーディエ
ンス」への流れを、モノトーン(monotone)のアコースティックサウンドから、流れるよう
にスピード感のある財津メロディとリズムへとコンサートを引き立てていきます。

 2月19日は財津和夫さんの62回目の誕生日。アンコールも終わり、財津さんがステー
ジを去り際に、ホールからハッピーバースディの合唱があがり、財津さんが「ありがとう。
またひとつ年をとってしまいました。これからも、よろしく。」と言ってステージを去って
行きました。

 この日はバンクーバーオリンピックでは、高橋大輔さんが男子フィギュアースケートでは
日本人としてはじめて銅メダルを獲得しました。
 澄み切った夜空に、下弦の月がやさしく見つめて、今日を包みこんでいたのが印象的
だった。

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