いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

特許とビール。  supecial license and beer

2010-02-09 20:11:56 | 日記
 (1)iPS(人工多能性幹細胞)を巡って「アイディア」が先か、「作成」が先かとか、日米
、研究者(機関)の特許技術の申請、権利取得が過熱中。
 iPS細胞は京大の山中教授グループが世界で初めてマウスを使って06年に作成に成功し
、07年に発表して、08年9月に国内で特許成立。この研究分野は、日々、研究開発が進
化する分野ということで、特許申請の「時」期が研究開発内容の果実保護に大きく影響を及
ぼすという。

 山中教授グループは米国での特許取得を目指しているが、このほどそれより2年早く出願
していた米国ベンチャー企業がiPS細胞の初期化(アイディア)基本技術として特許取得し
たと発表(関係者は、「作成」にかかわるものではないとの見方)。

 次世代、未来社会の先端的な医学分野の開発技術の権利保護の問題が、「アイディア」と
「作成」の特許(license)を巡る研究開発レースで過熱中。
 全人類のための、時空を超えた先端技術、研究開発の世界に、妙に「人間」味が感じられ
て、不思議な気分だ。

 (2)09年国際特許出願数では、日本は世界のトップ20社のうち6社を占め最多で、前年の
中国企業を抜いて1位もパナソニック(1891件)だった。
 環境適応、次世代型の家電、自動車企業の日本の先端技術の高さを示している。と、書い
て、トヨタのブレーキ不具合、不手際が示すように、そこに介在する「人間」の「心」の「健全」
さ(wholesome)が、すべての基本軸にあり、本質的に試されることになる。

 (3)若い世代(20歳以上)が酒(苦み、辛み)よりスイーツ(甘み)志向でか、酒類の
販売量減少で業界再編が加速中。
 キリンとサントリーの経営統合計画は、あまりの「水」の違いにとん挫した。業界生き残りに
賭けた順列の選択肢だけの打算が、企業歴史、テーゼの壁に跳ね返された構図。

 ビール酒類の出荷量1位と3位、食品分野の1位と2位の統合計画は、海外企業の買収で
世界進出を目指すキリンと、創業家一族(90%株保有)の経営で株式非上場の独自経営の
サントリーとの「水」の、「文化」の、「価値観」の違いが統合後の主導権争いで埋まらな
い。

 ビール業界は、アサヒのドライ戦略にキリンがラガーを捨てて参戦した時から、味覚の多
様性、個性をなくした。現在は、キリンはビールではなく発泡酒の売り上げでかろうじてア
サヒを逆転しての出荷量1位。

 日本酒業界があれだけの銘柄、業者がありながら、伝統を守り限られた商業エリアで堅実
経営を続けているのとは、パラドックス(paradox)の現象だ。
 今後のビール業界は欧米を巻き込んでの再編。ビールは酵母という「いきもの」を取り扱
う。その国の気候、風土が大きく影響する文化。外国で美味しかったビールを日本で飲んで
さほどでもない感触がある。
 日本のセンシティブ(sensitivity)な食品文化を守りたい。

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