(1)iPS(人工多能性幹細胞)を巡って「アイディア」が先か、「作成」が先かとか、日米
、研究者(機関)の特許技術の申請、権利取得が過熱中。
iPS細胞は京大の山中教授グループが世界で初めてマウスを使って06年に作成に成功し
、07年に発表して、08年9月に国内で特許成立。この研究分野は、日々、研究開発が進
化する分野ということで、特許申請の「時」期が研究開発内容の果実保護に大きく影響を及
ぼすという。
山中教授グループは米国での特許取得を目指しているが、このほどそれより2年早く出願
していた米国ベンチャー企業がiPS細胞の初期化(アイディア)基本技術として特許取得し
たと発表(関係者は、「作成」にかかわるものではないとの見方)。
次世代、未来社会の先端的な医学分野の開発技術の権利保護の問題が、「アイディア」と
「作成」の特許(license)を巡る研究開発レースで過熱中。
全人類のための、時空を超えた先端技術、研究開発の世界に、妙に「人間」味が感じられ
て、不思議な気分だ。
(2)09年国際特許出願数では、日本は世界のトップ20社のうち6社を占め最多で、前年の
中国企業を抜いて1位もパナソニック(1891件)だった。
環境適応、次世代型の家電、自動車企業の日本の先端技術の高さを示している。と、書い
て、トヨタのブレーキ不具合、不手際が示すように、そこに介在する「人間」の「心」の「健全」
さ(wholesome)が、すべての基本軸にあり、本質的に試されることになる。
(3)若い世代(20歳以上)が酒(苦み、辛み)よりスイーツ(甘み)志向でか、酒類の
販売量減少で業界再編が加速中。
キリンとサントリーの経営統合計画は、あまりの「水」の違いにとん挫した。業界生き残りに
賭けた順列の選択肢だけの打算が、企業歴史、テーゼの壁に跳ね返された構図。
ビール酒類の出荷量1位と3位、食品分野の1位と2位の統合計画は、海外企業の買収で
世界進出を目指すキリンと、創業家一族(90%株保有)の経営で株式非上場の独自経営の
サントリーとの「水」の、「文化」の、「価値観」の違いが統合後の主導権争いで埋まらな
い。
ビール業界は、アサヒのドライ戦略にキリンがラガーを捨てて参戦した時から、味覚の多
様性、個性をなくした。現在は、キリンはビールではなく発泡酒の売り上げでかろうじてア
サヒを逆転しての出荷量1位。
日本酒業界があれだけの銘柄、業者がありながら、伝統を守り限られた商業エリアで堅実
経営を続けているのとは、パラドックス(paradox)の現象だ。
今後のビール業界は欧米を巻き込んでの再編。ビールは酵母という「いきもの」を取り扱
う。その国の気候、風土が大きく影響する文化。外国で美味しかったビールを日本で飲んで
さほどでもない感触がある。
日本のセンシティブ(sensitivity)な食品文化を守りたい。
、研究者(機関)の特許技術の申請、権利取得が過熱中。
iPS細胞は京大の山中教授グループが世界で初めてマウスを使って06年に作成に成功し
、07年に発表して、08年9月に国内で特許成立。この研究分野は、日々、研究開発が進
化する分野ということで、特許申請の「時」期が研究開発内容の果実保護に大きく影響を及
ぼすという。
山中教授グループは米国での特許取得を目指しているが、このほどそれより2年早く出願
していた米国ベンチャー企業がiPS細胞の初期化(アイディア)基本技術として特許取得し
たと発表(関係者は、「作成」にかかわるものではないとの見方)。
次世代、未来社会の先端的な医学分野の開発技術の権利保護の問題が、「アイディア」と
「作成」の特許(license)を巡る研究開発レースで過熱中。
全人類のための、時空を超えた先端技術、研究開発の世界に、妙に「人間」味が感じられ
て、不思議な気分だ。
(2)09年国際特許出願数では、日本は世界のトップ20社のうち6社を占め最多で、前年の
中国企業を抜いて1位もパナソニック(1891件)だった。
環境適応、次世代型の家電、自動車企業の日本の先端技術の高さを示している。と、書い
て、トヨタのブレーキ不具合、不手際が示すように、そこに介在する「人間」の「心」の「健全」
さ(wholesome)が、すべての基本軸にあり、本質的に試されることになる。
(3)若い世代(20歳以上)が酒(苦み、辛み)よりスイーツ(甘み)志向でか、酒類の
販売量減少で業界再編が加速中。
キリンとサントリーの経営統合計画は、あまりの「水」の違いにとん挫した。業界生き残りに
賭けた順列の選択肢だけの打算が、企業歴史、テーゼの壁に跳ね返された構図。
ビール酒類の出荷量1位と3位、食品分野の1位と2位の統合計画は、海外企業の買収で
世界進出を目指すキリンと、創業家一族(90%株保有)の経営で株式非上場の独自経営の
サントリーとの「水」の、「文化」の、「価値観」の違いが統合後の主導権争いで埋まらな
い。
ビール業界は、アサヒのドライ戦略にキリンがラガーを捨てて参戦した時から、味覚の多
様性、個性をなくした。現在は、キリンはビールではなく発泡酒の売り上げでかろうじてア
サヒを逆転しての出荷量1位。
日本酒業界があれだけの銘柄、業者がありながら、伝統を守り限られた商業エリアで堅実
経営を続けているのとは、パラドックス(paradox)の現象だ。
今後のビール業界は欧米を巻き込んでの再編。ビールは酵母という「いきもの」を取り扱
う。その国の気候、風土が大きく影響する文化。外国で美味しかったビールを日本で飲んで
さほどでもない感触がある。
日本のセンシティブ(sensitivity)な食品文化を守りたい。