午後8時少し前の松本駅です。丁度、改札口を通ってギターケースを肩から抱えた柳澤く
ん(G)、小泉くん(Pf)、山内くん(B)がホームに入ってきました。バンドメンバー〔田中くん
(Ds)は松本に親戚があるとか〕が、午後8時丁度の、特急あずさ号でこれから新宿に帰る
ところです。コンサートは、丁度30分前に終わりました。
2月28日。まつもと市民芸術館ホール(citizen artistic museum hall)での「財津和夫
コンサートツアー2010」に来ています。
松本市。小沢征爾さんが毎年の夏にサイトウ・キネン・フェスティバルを開催している音
楽、芸術、文化活動の盛んなところ。
まつもと市民芸術館は、駅から歩いて20分の市内大通りに面して、平成16年にオープ
ンしたオペラハウス様式のコンサートホールがあり、サイトウ・キネン・フェスティバルも
近年はこのホールで開催されている。
まつもと市民芸術館は、外観よりは中のフロアーに入ると雄大なワイドスペースを実感す
る。芸術館入口を入って、スロープ状の「動く歩道」を上っていくと2階がホール入口です。
午後5時、ホールに入ります。オープンしてまだ6年ですから、フロアーのジュータンが
深々としていて、足にいいクッション感覚が走ります。ホール内は、壁面全体、上から下へ
の赤い「光のシャワー(lucent shower)」に包まれて、ホール全体が幻想的です。
2,3階はバルコニー形式で、近年はこういうオペラハウス様式の音響効果の高い優れた
ホールが多くなった。
午後5時30分すぎに、グレーのシルキーシャツに黒のスラックススタイルの財津和夫さ
んがブルーのピンポイントライトに映し出されたセンターマイクに登場して、「wake up」で
オープニングです。
小澤征爾さんの肝入りのホールなのでしょうか、音響効果の高さがすぐに実感できるクリ
ーンなサウンドがホールに伝わります。
こういう音響効果の優れたホールには、財津さんのよく伝わる発声、音色がよくマッチン
グ(matching)して、上下に揺れて流れるむづかしい旋律の「wake up」を財津さんはすば
らしい安定した透明感のある楽曲にして、ホールに伝えてきます。
「セプテンバー」、「メルティング」と、情感深く、歌のうまさがよく伝わる言葉(lyrics)、
流れるようにスピード感のある財津メロディを重厚なサウンドにしてホールに響かせてきま
す。
ホールと財津さんとサウンドが「一体(composite)」となって、クリーンな余裕のあるサウ
ンド・シーンをつくりだしています。
財津さんは、いつもいいよ、というかもしれないけれど、今日は、特にホールと財津さん
とサウンドのいいコンディショニングが伝わってきます。
財津さんのキーボードだけのシンプルにアレンジした「僕がつくった愛のうた」が、深み
のある透明感のある自由自在に情感をつくりだしてホールに響いていたのが、その象徴
的なサウンド・シーンとなりました。しばらく拍手が鳴り止みません。
今日の財津さんは、ずっと「歌の好きな少年」のように輝いて(crystal)見えた。音楽
に対するひたむきさがよく伝わってくる。
バンド編成の「青春の影」も、財津さんのよく伸びる高音がクリーンで、ホールとの一体
感を強く印象づける楽曲となっています。
財津メロディは、言葉(lyrics)をいかした印象的なメロディが脳内スクリーンに映像とな
ってよみがえる、すばらしい表現力が特徴です。
昨年10月発表のコラボアルバム「ふたりが眺めた窓の向こう」の紹介では、「映画の
スクリーンの映像のワンシーンを見るような思いで、ひとつ、ひとつ感じとってほしい」と
財津さんはコンサートの中で言っています。
いいホールで、いい財津メロディを、いい財津さんの声、歌、サウンドで、3階バルコニ
ーまで詰めかけた観客が満喫した、まつもと市民芸術館ホールでのコンサートだった。
今、特急あずさ号は、すばらしいコンサートの余韻を松本に残して、メンバーと一緒に
新宿に向けて出発しました。
ん(G)、小泉くん(Pf)、山内くん(B)がホームに入ってきました。バンドメンバー〔田中くん
(Ds)は松本に親戚があるとか〕が、午後8時丁度の、特急あずさ号でこれから新宿に帰る
ところです。コンサートは、丁度30分前に終わりました。
2月28日。まつもと市民芸術館ホール(citizen artistic museum hall)での「財津和夫
コンサートツアー2010」に来ています。
松本市。小沢征爾さんが毎年の夏にサイトウ・キネン・フェスティバルを開催している音
楽、芸術、文化活動の盛んなところ。
まつもと市民芸術館は、駅から歩いて20分の市内大通りに面して、平成16年にオープ
ンしたオペラハウス様式のコンサートホールがあり、サイトウ・キネン・フェスティバルも
近年はこのホールで開催されている。
まつもと市民芸術館は、外観よりは中のフロアーに入ると雄大なワイドスペースを実感す
る。芸術館入口を入って、スロープ状の「動く歩道」を上っていくと2階がホール入口です。
午後5時、ホールに入ります。オープンしてまだ6年ですから、フロアーのジュータンが
深々としていて、足にいいクッション感覚が走ります。ホール内は、壁面全体、上から下へ
の赤い「光のシャワー(lucent shower)」に包まれて、ホール全体が幻想的です。
2,3階はバルコニー形式で、近年はこういうオペラハウス様式の音響効果の高い優れた
ホールが多くなった。
午後5時30分すぎに、グレーのシルキーシャツに黒のスラックススタイルの財津和夫さ
んがブルーのピンポイントライトに映し出されたセンターマイクに登場して、「wake up」で
オープニングです。
小澤征爾さんの肝入りのホールなのでしょうか、音響効果の高さがすぐに実感できるクリ
ーンなサウンドがホールに伝わります。
こういう音響効果の優れたホールには、財津さんのよく伝わる発声、音色がよくマッチン
グ(matching)して、上下に揺れて流れるむづかしい旋律の「wake up」を財津さんはすば
らしい安定した透明感のある楽曲にして、ホールに伝えてきます。
「セプテンバー」、「メルティング」と、情感深く、歌のうまさがよく伝わる言葉(lyrics)、
流れるようにスピード感のある財津メロディを重厚なサウンドにしてホールに響かせてきま
す。
ホールと財津さんとサウンドが「一体(composite)」となって、クリーンな余裕のあるサウ
ンド・シーンをつくりだしています。
財津さんは、いつもいいよ、というかもしれないけれど、今日は、特にホールと財津さん
とサウンドのいいコンディショニングが伝わってきます。
財津さんのキーボードだけのシンプルにアレンジした「僕がつくった愛のうた」が、深み
のある透明感のある自由自在に情感をつくりだしてホールに響いていたのが、その象徴
的なサウンド・シーンとなりました。しばらく拍手が鳴り止みません。
今日の財津さんは、ずっと「歌の好きな少年」のように輝いて(crystal)見えた。音楽
に対するひたむきさがよく伝わってくる。
バンド編成の「青春の影」も、財津さんのよく伸びる高音がクリーンで、ホールとの一体
感を強く印象づける楽曲となっています。
財津メロディは、言葉(lyrics)をいかした印象的なメロディが脳内スクリーンに映像とな
ってよみがえる、すばらしい表現力が特徴です。
昨年10月発表のコラボアルバム「ふたりが眺めた窓の向こう」の紹介では、「映画の
スクリーンの映像のワンシーンを見るような思いで、ひとつ、ひとつ感じとってほしい」と
財津さんはコンサートの中で言っています。
いいホールで、いい財津メロディを、いい財津さんの声、歌、サウンドで、3階バルコニ
ーまで詰めかけた観客が満喫した、まつもと市民芸術館ホールでのコンサートだった。
今、特急あずさ号は、すばらしいコンサートの余韻を松本に残して、メンバーと一緒に
新宿に向けて出発しました。