オバマ米国大統領が09年に就任して、唯一の核兵器使用国として(1)道義的責任を認め、
(2)核兵器のない世界を目指す宣言をして1年が経過する。その世界平和への政治メッセー
ジが、就任間もなく実績のないオバマ大統領をノーベル平和賞受賞者にする。
米国内政治では、所属する民主党が長年テーマに掲げて実現できなかった国による医療
保険負担改革(日本では当たり前の社会制度だが)に取組み、平均して負担増となる国民
の反発を受けて、変革が進まない。
同時に米国のサブプライムローンの焦げ付きに端を発した100年に一度と言われる経済
不況が米国企業の破たんの連鎖を呼んで、言葉(口)だけで、実行性がないと、オバマ大統
領の強いリーダーシップにも不信感が出てきて、支持率も急落して50%を割る現状。
核兵器のない世界(nuclear-free universe)を宣言しても、それは大統領自らの生存中に
は実現はむずかしい認識も表明して、今、米国がヨーロッパに配備したNATO(北大西洋条
約機構)同盟国への戦術核兵器(局地限定小型化)の撤去も、配備した米国の意思だけで
は解決も進まない。
米ソ冷戦時代にはNATO同盟国に配備された戦術核兵器は7000発を超えて(推定統計)
いたが、現在は250発弱に縮小されて、しかし、NATO加盟国間では「非核論」と「抑止論」
とが、今も共存して論議されて、最近は米国までもが非核化への性急な行動に慎重論も唱え
る始末だ。
非核三原則をテーゼ(these)とする日本でも、かって核持込みの密約のあったことがわかっ
た核の持込み自体の検証すら求めることも不可能な大きな米国の軍事機密化、国際情勢の
壁がある。
オバマ大統領が動かすとした核兵器のない世界を、その米国が引き止める政治力学のパラ
ドックス(paradox)がある。
しかし、これも又唯一の被爆国としての日本は、核兵器のない世界、国際平和に向けたイ
ニシアチブ(initiative)を取る使命を持つ。
非核三原則をテーゼとする日本が、核兵器のない世界、国際平和に向けた情報発信力、戦
略(strategy)が見えてこないのは、どうしたことか。
普天間基地移設先問題での米国側からの基地問題の安全対策を引き出さない、消極的政治
責任に通じている。
一方、通常兵器では、資金潤沢な資源輸出国の兵器購入は前年比較「22%」も増加して
いる。その兵器輸出の最大国が米国の30%、次いでロシアの23%と核兵器保有の2大国
が占めて、中東、アフリカ、アジア諸国の軍拡化を支えている。
中国は、軍事予算の拡大(兵器輸入全体量の9%を占め1位)を続け、インド(同7%で2位)、
パキスタンも軍拡路線で、イラン、北朝鮮の軍事化は闇の中だ。
国際平和の世界に向けての米国の「主義(主張)」と「行動」力学のパラドックス(paradox)
なスタンスは問題解決にはつながらない。
オバマ大統領が国内政策のメインテーマとして対応する国による医療保険負担改革は、3
月下旬にようやく下院を通過して実現に向けて前進した。
オバマ大統領、言葉だけでない世界平和に向けても行動力学を進化させる番だ。
平和とは、戦争のない自由な状態をいう。願わない人類がいるのだろうか。
(2)核兵器のない世界を目指す宣言をして1年が経過する。その世界平和への政治メッセー
ジが、就任間もなく実績のないオバマ大統領をノーベル平和賞受賞者にする。
米国内政治では、所属する民主党が長年テーマに掲げて実現できなかった国による医療
保険負担改革(日本では当たり前の社会制度だが)に取組み、平均して負担増となる国民
の反発を受けて、変革が進まない。
同時に米国のサブプライムローンの焦げ付きに端を発した100年に一度と言われる経済
不況が米国企業の破たんの連鎖を呼んで、言葉(口)だけで、実行性がないと、オバマ大統
領の強いリーダーシップにも不信感が出てきて、支持率も急落して50%を割る現状。
核兵器のない世界(nuclear-free universe)を宣言しても、それは大統領自らの生存中に
は実現はむずかしい認識も表明して、今、米国がヨーロッパに配備したNATO(北大西洋条
約機構)同盟国への戦術核兵器(局地限定小型化)の撤去も、配備した米国の意思だけで
は解決も進まない。
米ソ冷戦時代にはNATO同盟国に配備された戦術核兵器は7000発を超えて(推定統計)
いたが、現在は250発弱に縮小されて、しかし、NATO加盟国間では「非核論」と「抑止論」
とが、今も共存して論議されて、最近は米国までもが非核化への性急な行動に慎重論も唱え
る始末だ。
非核三原則をテーゼ(these)とする日本でも、かって核持込みの密約のあったことがわかっ
た核の持込み自体の検証すら求めることも不可能な大きな米国の軍事機密化、国際情勢の
壁がある。
オバマ大統領が動かすとした核兵器のない世界を、その米国が引き止める政治力学のパラ
ドックス(paradox)がある。
しかし、これも又唯一の被爆国としての日本は、核兵器のない世界、国際平和に向けたイ
ニシアチブ(initiative)を取る使命を持つ。
非核三原則をテーゼとする日本が、核兵器のない世界、国際平和に向けた情報発信力、戦
略(strategy)が見えてこないのは、どうしたことか。
普天間基地移設先問題での米国側からの基地問題の安全対策を引き出さない、消極的政治
責任に通じている。
一方、通常兵器では、資金潤沢な資源輸出国の兵器購入は前年比較「22%」も増加して
いる。その兵器輸出の最大国が米国の30%、次いでロシアの23%と核兵器保有の2大国
が占めて、中東、アフリカ、アジア諸国の軍拡化を支えている。
中国は、軍事予算の拡大(兵器輸入全体量の9%を占め1位)を続け、インド(同7%で2位)、
パキスタンも軍拡路線で、イラン、北朝鮮の軍事化は闇の中だ。
国際平和の世界に向けての米国の「主義(主張)」と「行動」力学のパラドックス(paradox)
なスタンスは問題解決にはつながらない。
オバマ大統領が国内政策のメインテーマとして対応する国による医療保険負担改革は、3
月下旬にようやく下院を通過して実現に向けて前進した。
オバマ大統領、言葉だけでない世界平和に向けても行動力学を進化させる番だ。
平和とは、戦争のない自由な状態をいう。願わない人類がいるのだろうか。