いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

器と器量・定数と少数。  quorum and minority

2010-03-24 19:31:43 | 日記
 2010年大学を卒業しても8万人の就職が見つからない。雇用を創出しなければならな
い。企業は不況が長引き「体力」もなく、半数近くが新規採用を見送り、来年度もその傾向
は続く。

 (1)国土交通省北海道開発局ではどうか。まさか、情報共有化時代の中で、遠く国民の目
が届かないとでも思ったのか、北の大地では多数の同労働組合員が就業中に違法な組合
活動を常習、常態化して、幹部はこの事実を知りながら放置していた。

 適正規模以上の公務員が採用、配置されていて、仕事中に組合活動でもしていないと
「やる」ことがない実態と、それでも仕事が回って公務員体制、体質があきらかになって、4
千人強(同局全職員の60%)が処分対象者となった。
 同開発局では、ご丁寧に仕事中に組合活動を認める「制度(措置)」まで認めていた責任
放棄の有り様だ。

 雇用は必要な人には創出が緊急な命題なのだが、地方公務員が「飽和」状態なのはあき
らかな実態(地方の役所でも、多くの手持ち無沙汰な係員を見かけることがよくある)なので、
国家予算(財政)も40兆円を超える国債発行(借金財政)で圧迫する中、公務員の大幅な
「削減」と適正規模の労働環境で、少数精鋭により存分に国民のために鋭意「勤め」てもら
おう。

 身内には見て見ぬ振りの甘く、国民に不況と過剰な負担を強いる「行政」には、いいかげ
んにしてもらいたいものだ。
 同開発局は、就職先が未だ見つからない大学卒業者とそっくり入れ替えてはどうか。その
程度の仕事ならビギナーにも十分対応できる。

 (2)名古屋市議会ではどうか。市長提案の議員の定数、報酬の削減は同委員会の全会一致
で否決された。議会はそれぞれ「半減」の根拠が不明だとして、今後、市民とのヒアリング
を通して、これらの問題について検証を進める意向のようだ。

 市民、市区の意見要望を斟酌(しんしゃく)し、反映できる効率的、効果的な「議員の定数と
報酬」について、市民を交えて討議、検証するのはいいことだ。
 地域利益代表、個人的野望だけの議員を抱える余裕、体力など地方財政にはない。
 市長側は、市民のリコール(議会解散)運動で対抗する意向のようだ。

 (3)医療(病院)ではどうか。川崎市の病院が看護師を30人以上も水増しして、診療報酬
を最高ランクとして届け出(08年)していた。
 病院機構は、制度改革が進まない保守的な組織で、その結果としての経営危機ばかり主
張する。企業クラスの経営改革、刷新が必要なだけだ。

 医師不足も噂されるが、毎年、医学関係大学からは卒業生が出ていて医師を目指す。恒常
的に不足になる要素はなく、医師の再配分が効果的に出来ていないのではないか。
 施設、設備の整った病院には医師が集中して、一極集中型の見直し、再配分が求められる。

 医師も、施設設備ではなく、「スキル」で患者の、社会の信頼を得られるセオリー(theory)
を鮮明にすべきだ。間違っても、患者のたらい回しで使命を果たせないなどということのない
医療現場が大前提だ。

 そこで、4月からは病院領収書(recept)が変わる。領収書に、①詳しい検査内容、②薬
の正式名称が記載される。
 従来は、専門性をタテにの情報公開に消極的であった医療体質。治療内容や薬の効用にも
双方のプライバシー保護などで公開されることは少ない。ようやく4月から、領収書に詳細記載
で公開される。

 これに続き、医療(病院)の制度改革に積極的に取組むことを求める。病気も、医療も、病院
も、医師も、「患部」機能に「直接」適切な対処をみせなければ、他への「副作用」で制度改革
の効果も少ない。

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