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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

高度、高額の機密性。  secret service fund

2010-03-03 19:50:27 | 日記
 「高度の機密性を伴う外交、安保」とは、どんなことを指すのだろう。「高度の機密性」
というから、「それ」すら国民に開示することができない、などと言ったら政府の意図、
「高度の機密性」の中で懸案が都合よく処理されてしまう。

 内閣官房機密費(報償費名目)が暗黙の内に予算化されて、国民に情報開示もなく長
年予算執行されているフシがある。政治のブラックホール・マネー(black hole money)だ。
 同機密費は、一般的に「高度な機密性を伴う外交、安保」が対象とみられているが、「国
内(国会)対策目当て」のものも含まれており、「なんでもあり」の政治的裏社会マネー
(black hole money)。

 実は、その「存在」は公開されたことはなく、しかし、存在することは衆目の知るところ
となっていた。この「存在」が明らかになったのが、昨年9月の政権交代時に前政権自民党
の内閣官房長官が2億5千万円を機密費として、使途不明のまま引き出していたことが民主
党政権で公表されたことからだった。

 政権交代時の、いうならドサクサに紛れての「機密費」に隠れての高額な使途不明金の引
き出し。国民の貴重な投資(税金)が原資の高額な使途不明金。機密費総額さえわからなけ
れば、外務省からの移管分まである。
 当事者はすでに政権交代で下野しており、情報開示には「機密性」を盾に消極的な姿勢の
ままだ。

 この問題では、新政権の首相は、当初は国民への情報開示のテーゼ(these)に従って、
開示に意欲を一応示したものの、同内閣官房長官は「証拠書類が残っていない」と開示に消
極的であった。
 おまけの話があって、実は同官房長官はこの機密費の「存在」について前担当者から密か
に引き継ぎを受けておきながら、当初は「存在」さえ知らないと白(しら)を切っていたの
だ。

 高度な機密性を伴う外交、安保の使途をただちに開示したら国益を損なうなどと、「物分
かり」なことを言っていたら、国民の「投資」(税金)が「使途不明瞭」の高額で「損なわれる」
ではないか。
 おまけに、「国内(国会)対策」として機密費が使われていたことが、この問題が出た後
にかっての担当者が明らかにもしている。

 「高度の機密性」を盾に与野党なれあいの極めて「危うい」政治の聖域(politics sanctuary)
を構成していた。
 国民の投資(税金)の原資は、洗いざらい課税の対象としてガラス張りなのとはあまりに
対象的な身勝手な対応だ。

 政治は「ゲーム」ではない。ブラックホール・マネーなどと身勝手な策略、戦略に投資は
できない。どんな機密を伴うものであっても、国民の投資(税金)で運営されるものであれ
ば、国民への周知、開示が必要なのは基本。
 基本として、(1)想定される項目、(2)その対策、(3)支出先の対象、(4)概算額について、
具体的に開示してコンセンサス(consensus)を得ておくことが必要だ。

 政権交代を好機として、過去の政治の不透明(black hole)を開示して是正していくこと
が求められる、「今」だ。
 「高度の機密」などと言って、政治的聖域を認めることはできない。国民は政治にすべて
の責任を負ってもいるのだからだ。
 ことさら今は、政治資金の管理の不透明さで、政治に対する信用、信頼が失われている
時だ。
 政治に良心と情報開示の基本を求める。

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