いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

仮面を被った政治家たち。  masked statesmen,women

2010-03-23 19:36:27 | 日記
 09年に市民51万人強の圧倒的な支持を受けて誕生した河村名古屋市長。前身の衆議院
議員時代にも議員の年金廃止による国民目線の意識改革を主張し、「議員はボランティア
(volunteer)」の考え方をそれまでの月額数千万円の市長の報酬を8百万円にして、市民
目線の政治信条を実践している。

 資金に余裕のない候補者の政界進出の機会を奪うという議論もあるが、市民生活、市民感
情と同じ目線の政治姿勢、実行力には共感も多い。
 現在、市長提案の議員の定数、報酬の削減による議会改革で、議会、議員との攻防を展開
している。

 米国では、政治戦略として政治資金(political fund)を豊富に、多様に使用して、資金集めの
高収益がステータスの社会。社会価値基盤の違いがべースにあるとはいえ、政治資金も必要
なら拡げるだけ拡げて、グレーゾーンをなくすることも方式のひとつ。
 このため、米国でも市民カンパ(草の根運動)による政治資金はけっこう、政治活動の根幹を
なしている。透明性は高い。

 「政治とカネ」については、米国社会とは社会価値基盤の違う日本社会。(1)政治家個人
への母親からの数年にわたる巨額の献金(political donation)を本人が知らず、表面化し
てから贈与税を納税、(2)多額の企業献金を強要して、記載せず土地購入に充て、不正責任
は会計責任者止まり、(3)そして、政治家本人の管理の裏口座に支持団体(地方教職員組合)
から多額の資金が振り込まれて、政治資金規正法違反に問われて教職員組合幹部が逮捕さ
れた。
 政治家本人は、本人が管理する(裏)口座に振り込まれた資金(1600万円)の事実を知ら
ないと言い、逮捕された幹部は黙秘中。

 (2)、(3)の場合は、いづれも検察の不当介入としてまず批判、政治家は資金の流れについて
事実関係を積極的に自ら説明する姿勢は見られない。
 (3)の教育組織の従事者として、逮捕されても消極的、黙秘をして積極的に事実関係を説明し
ない「教育のあやうさ」は、この際置いとく。

 多額の資金管理を会計責任者にまかせて政治家本人が報告も受けずに、知らないという、
ずさんな資金管理の(2)、本人管理の個人(裏)口座に振り込まれた多額の不正(政治家個人
への団体献金禁止)な政治資金を知らないという、あきれた資金管理の(3)の「実態」だけで
政治家適性の不適格者といえる。
 検察による解明は解明として、国民に対する政治責任を早急にはたすべきだ。選択肢は他
にない。

 政治家の言葉から、哲学が聞こえない。詭弁も哲学のひとつなのか、よくも見え見えの詭弁
を弄(ろう)するものだ。仮面を被って(masked)「素顔」を見せない政治家に、国政はまかせら
れない。

 政治は「ボランティア」で、限りなく無償の「手当」でいくのか、多様な「資金集め」の「広く自
由」でいくのか、言い訳のがれの「ややこしさ」だけは、なんとかしたいものだ。
 仮面を被った政治家たち(masked statesmen,women)の「素顔(資質)」が問われている。

 

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