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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

資本としてのスポーツ・アーティスト。  capitalization

2010-03-17 20:04:03 | 日記
 (1)プロ野球の開幕も1週間ちょっとと迫ってきて、球春。今年は40代のプレーヤーが
20人弱もいる。近年の科学的トレーニング形式の確立、医学的ケア、各機能別のチームト
レーナーの充実で選手寿命が格段に伸びている。
 さらにプレーヤーが独自にパーソナルトレーナーと契約して身体能力、運動機能向上、維
持のチェックに投資して万全を期している人も多い。これがプロフェッショナル・スポーツ。

 これには、近年の野球界の「国際化」とは無縁ではない。米国大リーグへの進出も投手に
限らず野手も増えて、昨年はヤンキースの松井秀喜さん(現エンジェルス)が、日本人プレ
ーヤーで初めてワールドシリーズでMVPに選ばれて、中心力としての存在感を示している。

 4年に一度開催のワールド・ベースボール・クラシックでは、プロ編成の日本代表チーム
は2回連続の世界チャンピオンを飾り、野球の国際化をリードする。
 こういう経験や交流を通して、大リーガーの先進的な野球環境を体験、学び、またグロー
バルで多様な価値観に接して、影響を受けて確実に自らのプロ野球プレーヤーのフィジカル
カルチャー(physical culture)とスキル(skill)、センス(senses)に効果的に反映させている。

 米国大リーグでは、故障者はリストに入れて強制的に数週間は登録を外して、治療に専念
するシステムでプレーヤーの身体能力のケア、リハビリを重点的にはかる。

 (2)ちょっと気になるのが、バレーボール。昨年は、身長187cmの大型スパイカーの大山
加奈(25)さんが脊髄の神経を成長した骨が圧迫する故障で大手術を受けて、その後、今
シーズン復帰したが再び故障し、リハビリ(rehabilitation)は順調にはいっていない。

 そこへきて、大山さんと日本バレーボールを支えるスパイカーの栗原恵さん(25)が、半月
板損傷の回復手術のため数か月チームを離れる。これまた、日本代表チームの木村沙織さ
んも足の故障を抱える。

 日本女子としては、外国人プレーヤーにも引けを取らない大型の身体能力を持つプレーヤ
ーだけに、しかしそもそも国民全体の筋肉とか骨格とかの平均値が低い日本人の中での身体
能力の高さだけに、平均値の高いレベルの中にいる外国人と同様にはいかない。

 日本代表レベルのプレーヤーというのは、近代ではたとえ報酬が給料制であってもプロフ
ェッショナルだ。
 バレーボール界のケア、トレーニング形式が、大型化に専門的に対応できるレベルで機能
しているのか疑問だ。

 大山加奈さんは、リハビリ中で試合出場が不可能にもかかわらず、チームに同行している。
 本人のモチーブ(motive)、チーム事情もあるのかもしれないが、故障プレーヤーの回復
にはつながっていない。

 また、バレーボールの国際化にも組織としての進化が見られない。最近、ようやく海外チ
ームに移籍しての活動も目につくようになったが、大型化に合わせたグローバルな視野には、
国際化は大切な要素だ。プロ野球に学ぶことは多い。

 (3)沢尻エリカさん。アクトレス(actress)アーティストという以外よく知らないが、メディアを騒
がせているので覗いて見たら、けっこう筋が通っている女性。自分の生き方、自己主張ので
きる価値観を持っていて、メディアにも6か条宣誓とか突きつけて意気盛んなようだ。
 エンターテイメントでメディアのツールに負う部分も大きい仕事だが、それをお仕着せるメデ
ィアの力に臆することなく発信する自己主張は、今までのアクトレスにないフレームワーク
の持主で、貴重だ。
 メディアが都合よく仕立てる暴君イメージも、戦略の中のこと、メディアとの対立なら大
いにけっこうだ。彼女の社会常識のことまでは、もちろん興味がないので、知らない上での
話。

 

 

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