いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

黄砂と台風のすき間風。  shift of course

2010-03-21 19:59:55 | 日記
 アジア、ユーラシア(asia,eurasia)地帯、春本番をむかえると気圧配置が南寄りの高気圧
からの強い風を巻き起こして、「春一番」が日本に吹きこんでくる。
 冬から春への訪れを告げる暖かい強風も、春到来の風物詩を楽しむと思えば、少々のこ
とは我慢できる。

 (1)春一番の前に、昨日の台風並に発達した強風。富士山麓の「野焼き」で人命を奪った。
害虫駆除のための恒例の作業ということだが、天候の変化に対応不十分な「恒例」行事とし
ての決まり切ったルーティン(routine)の側面、「すき間風」が非劇となったのではないのか。
被災者は、消防ボランティアとして防災活動の経験者でもあったという。

 (2)「野焼き」というのは、広大な地帯の草木の除去と新芽育成には効果的な手段として、
各地で「風物詩」として許可を得て行われている。京都の五山の送り火(大文字焼き)、広島
秋吉台の野焼きも観光化して有名だ。

 「野焼き」はダイオキシンが発生して、大気放出による環境汚染防止のため一般的には法
令で禁止されている。例外としてのこの風物詩の行事、仕事の許可に合わせて、当時「立っ
ていられないくらいの強風」(現場関係者談)での許可条件、安全対策が検証される。
 恒例とかルーティンの起こす「すき間風」を見逃してはいけない。

 (3)この季節、春一番が持ってくるのが「黄砂(yellow sand)」。自然の摂理とはいえ、何とか
ならないものかと思う。この迷惑をどこへも持っていきようのないのが、自然の理不尽だ。
 中国内陸(内モンゴル地域)の広大な砂大陸で発生する黄砂は、今年は大規模な最悪のレ
ベルで観測されている。

 これが春の強い偏西風に乗って、大量に日本海を超えて日本上空にすでに達してきている。
今日開幕の「センバツ」の映像でも、甲子園スタンドが黄砂で霞んで見えた。ここまで強烈
なのは記憶にない。しばらくは、洗濯物、車への影響で四苦八苦の日々が続く。

 (4)ユーラシア(eurasia)大陸の狭い海域を隔てた東端に位置する日本というロケーションから
夏秋の台風とともに、毎年、影響の受ける自然現象。自然の摂理とはいえ、宇宙科学対処法で
事前に「進路変更(shift of course)」とか対応策がないものかと、理不尽なことも考えてしまう。
 中国も今年中にはGDP(国内総生産)で日本を抜き世界ナンバー2となるのは確実の国を挙げ
ての経済発展国。開発による自然環境アメニティの後退も進んでの黄砂影響度もあるのか。

 (5)しかし、気候変動(地球温暖化防止)問題で各国目標値実現による省エネ対策では、概算
60兆円は必要のところ、人工的(コンピュータ制御のヨット使用)に海水を霧状にして大気中に
噴射して海水の塩分で雲を厚くして、地表での気温を下げて温暖化を防止する効果では5000
億円で可能という地球工学の研究例もある。
 海水の含んだ雨が海洋だけでなく生活圏に及んだ場合の生物、植物への副作用はどうかと
も思うが、研究は野外実験へと進行中だという。

 あながち、黄砂、台風の「進路変更」への宇宙科学対処法も夢の世界でもないか。

 

 
 

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