いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

マニフェスト崩壊の「完結編」。 the last program of break-down

2011-12-24 20:04:17 | 日記
 (1)経済効果とか治水、防災効果の評価が二転、三転したあげくに、民主党政権のマニフェストに従って当初建設中止を表明した八ッ場ダム建設工事が再開されることになった。
 政権交代の基本テーゼ(these)であった民主党政権マニフェスト「崩壊(break-down)」の「完結編(last program of series)」となった。

 民主党政権マニフェストでは、まず公共事業の見直しが重要テーマとして求められて、そのトップに八ッ場ダム建設中止が掲げられていた。
 民主党政権のマニフェストは、09年政権交代の11月の行政刷新会議の事業仕分けまでは全国の注目を集めて「輝き」を放っていたが、趣旨をはき違えた手法での同事業仕分けのムダ削減でマニフェスト実現の財源予算を捻出する思惑であったが、予想したまでの(文言明記はさすがにないが、当時の首相はムダ削減で「いくらでも」財源捻出できると豪語)財源が捻出できずにその後の予算編成で財政財源不足があきらかとなって、マニフェストをことごとく見直し、中止、変更してのマニフェスト崩壊であった。

 (2)マニフェスト、基本テーゼ(these)の根幹を失った民主党政権は、「4年間は値上げしない」と明言していた「消費税」の増税論議を勝手に加速させて本格化する始末だ。
 マニフェストの切り札「カード」を失くした民主党政権は、白(しら)を「切る」しかなく、国民に「おわび」もなく終(しま)いにはマニフェストは「4年間の約束(結果はまだ先と言いたいのか)」とか言って、この期に及んで白々しい開き直りだ。

 すでに、国民に信を問う以前の自らの手による「政権崩壊」の有り様だ。さすがに白(しら)を切れずに気が引けるのか、民主党議員の中には離党の意思を示すものもいる。
 政権交代マニフェストの「設計精度」の甘さ、いいかげんさが露呈しての必然的な崩壊だ。経済トラスト(trust)なら、不当利得、虚偽行為で処分ものだ。

 (3)マニフェストには、公共事業の見直しの上段のプロローグ(prologue)には「議員80名削減」の文字もあるが、最高裁の「1票の格差」の違憲判断にも政党間の思惑ばかりが先行しての結論先送りだ。
 首相は年明けの通常国会での決着を一応明言しているが、最早その言葉を信用させる政治力を自らの手で「崩壊」させている訳だから、誰も信用などしない。
 こうも国民との約束をことごとく放棄して、政権を維持する民主党も民主党なら、確かにそれに適切に反応しない国民も国民だ。おまけにその受け皿にもなり得ない野党も野党という無責任政治トライアングル(triangle)の構図だ。

 (4)年明け政局は、普天間基地移設先問題(辺野古沖アセス提出)、消費税増税問題でエポックなヤマ場を迎える。年末、年始にじっくりこれからの「政治」を見つめ直したいものだ。
 政治、財政に対する国民の責任は事に重い。

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