(1)新年の北京市内繁華街の映像がテレビニュースに映っていたが、日本の主要都市と違わない近代的な都市景観そのものだった。インタビューの若い女性は、こんな立派な国に導いてくれた中国共産党指導部に対する賛辞を語っていた。
①市民も以前のような同じ髪型、同じ服、同じ無表情な素顔ではなくて、個性的な表情、服装だ。昨年国民総生産(GDP)で日本を抜いて米国に次いで世界第2の経済大国となった中国のひとつの現状素顔だった。
②政治は一党独裁の共産主義国家で、最高指導者は権力中枢の禅譲、指名制で国民とは隔絶された世界のことで、人口13億人の通信システムとして定着したインターネット(ツイッター)は今でも国家当局の検閲のもとに監視されて都合の悪い「ささやき」は即座に削除されて、反体制派活動家は自由を束縛されてまたは追放されて思想発言を封印する全体主義国家だ。
(2)広大な国土に13億人の人口を抱えて、民主的な政治運営をすること自体むずかしい環境にあると善意に解釈しても、経済大国になって今でもそのギャップ(gap)の大きさが解決の糸口にも向かわせない、中国の体制の悩める根源問題であることを広く示していた。
都市と地方との生活環境の落差、格差は、仕事、収入の格差、地方支配層の特権化腐敗社会を招いて爆発して、地方ではたびたび市民による暴動騒ぎが起きて報道もされている。
地方の格差、行政腐敗への市民の怒りは、中国政府指導部の改革目標ともなって、単に腐敗した行政権力で押さえるだけでは収(おさ)まりもつかない事態ともなってきている。
(3)昨年あたりから反体制派活動家の自宅軟禁者の情報が外部、国外にも伝わるようになって、確実に中国の社会情勢に変化は見られてきた。盲目の反体制派活動家が自宅軟禁先の地方から北京に秘かに脱出して政府間協議の末に米国に出国するという非常事態は、中国政府の問題は国内に抱えない意図的な反体制派活動家の国外退去リーク(leak)なのか、以前の中国問題隠し監視社会からは想像もできない指導変化だ。
(4)今また地方の広東省の週刊誌の新年号の記事が地方行政組織(共産党委員会)によって改ざん(falsity the news)されたことに対して、記者、学者、市民による抗議行動が報道されている。
抗議行動では中国にありもしない「言論の自由、出版の自由に沈黙するな、声を上げよう」(報道)と訴えているが、抗議報道は改ざん内容にまでは触れておらずに中国国内では報道されてもおらず、インターネットの関連する書き込みも削除されて完全情報統制(information control)されている。
記者、学者の間では広がっている同抗議行動も、市民のレベルでは数百人程度の小規模集会で警備当局により監視の中だ。
(5)中国では当たり前の言論、表現への情報統制に対して、地方週刊誌の行政当局による記事改ざんを契機に記者、学者、市民が抗議に立ち上がったことが、近年の反体制派活動家への中国政府当局の弾圧対応の変化とあわせて中国社会の「変化」と見るのか、中国政府が改革として掲げる地方組織の特権化腐敗体制問題の一掃処理の中で、都市と地方の格差問題が記事改ざん抗議として今また噴出した。
(6)ただし、改ざん内容までは踏み込んで社会問題化しない中国政府の情報統制は顕在で、同抗議記者、学者、市民の改革実現はまだまだ先のことだ。
①市民も以前のような同じ髪型、同じ服、同じ無表情な素顔ではなくて、個性的な表情、服装だ。昨年国民総生産(GDP)で日本を抜いて米国に次いで世界第2の経済大国となった中国のひとつの現状素顔だった。
②政治は一党独裁の共産主義国家で、最高指導者は権力中枢の禅譲、指名制で国民とは隔絶された世界のことで、人口13億人の通信システムとして定着したインターネット(ツイッター)は今でも国家当局の検閲のもとに監視されて都合の悪い「ささやき」は即座に削除されて、反体制派活動家は自由を束縛されてまたは追放されて思想発言を封印する全体主義国家だ。
(2)広大な国土に13億人の人口を抱えて、民主的な政治運営をすること自体むずかしい環境にあると善意に解釈しても、経済大国になって今でもそのギャップ(gap)の大きさが解決の糸口にも向かわせない、中国の体制の悩める根源問題であることを広く示していた。
都市と地方との生活環境の落差、格差は、仕事、収入の格差、地方支配層の特権化腐敗社会を招いて爆発して、地方ではたびたび市民による暴動騒ぎが起きて報道もされている。
地方の格差、行政腐敗への市民の怒りは、中国政府指導部の改革目標ともなって、単に腐敗した行政権力で押さえるだけでは収(おさ)まりもつかない事態ともなってきている。
(3)昨年あたりから反体制派活動家の自宅軟禁者の情報が外部、国外にも伝わるようになって、確実に中国の社会情勢に変化は見られてきた。盲目の反体制派活動家が自宅軟禁先の地方から北京に秘かに脱出して政府間協議の末に米国に出国するという非常事態は、中国政府の問題は国内に抱えない意図的な反体制派活動家の国外退去リーク(leak)なのか、以前の中国問題隠し監視社会からは想像もできない指導変化だ。
(4)今また地方の広東省の週刊誌の新年号の記事が地方行政組織(共産党委員会)によって改ざん(falsity the news)されたことに対して、記者、学者、市民による抗議行動が報道されている。
抗議行動では中国にありもしない「言論の自由、出版の自由に沈黙するな、声を上げよう」(報道)と訴えているが、抗議報道は改ざん内容にまでは触れておらずに中国国内では報道されてもおらず、インターネットの関連する書き込みも削除されて完全情報統制(information control)されている。
記者、学者の間では広がっている同抗議行動も、市民のレベルでは数百人程度の小規模集会で警備当局により監視の中だ。
(5)中国では当たり前の言論、表現への情報統制に対して、地方週刊誌の行政当局による記事改ざんを契機に記者、学者、市民が抗議に立ち上がったことが、近年の反体制派活動家への中国政府当局の弾圧対応の変化とあわせて中国社会の「変化」と見るのか、中国政府が改革として掲げる地方組織の特権化腐敗体制問題の一掃処理の中で、都市と地方の格差問題が記事改ざん抗議として今また噴出した。
(6)ただし、改ざん内容までは踏み込んで社会問題化しない中国政府の情報統制は顕在で、同抗議記者、学者、市民の改革実現はまだまだ先のことだ。