いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

不正行為受験と入試中止。 cheat in the exam. and stoppage of the exam.

2013-01-21 19:29:27 | 日記
 (1)大学入試センター試験が終わった。昨年はセンター試験本部の実施要領の複雑さ、周知の不徹底もあって選択科目問題冊子の不配布など混乱したが、今年も各地試験場でケアレス・ミステーク(careless mistake)が多発した。
 
 近年は携帯電話を使った不正行為受験(cheat in the entrance exam.)も発覚して、センター試験にも手段を選ばない結果主義の安易な時代風潮が特徴になってきたが、今年も試験時間中に問題冊子が特別事情以外に認めていない途中退席の受験生に理由も聞かずに持ち出され、その直後に会場外の予備校講師に渡された(報道)ことがわかった。ひとつ間違えば不正行為受験に波及する問題ともなっていた。

 監督者による試験の開始、終了時間の誤認、教室への誘導ミス、問題訂正説明ミスと各地試験場で多発して、現場での試験監督者、関係者の緊張感のなせる業(わざ)なのか、緊張感の無さなのか毎度スンナリとはいかない。
 センター試験は全国数千か所の入試会場で同一基準、規格で実施される全国一斉試験だが、人的能力までは同一化することはむずかしい。

 まして試験会場(教室)では本来、事務的能力に欠ける大学教員を使用しているために起きる必然的なケアレス・ミステークの続発だ。
 それでも入試の「一応」の公平、公正性はかろうじて保ててると信じたいが、これが大学入試の実情とでもいうべきなのだろう。
 
 試験時間中の問題冊子の外部持ち出しは重大なニュースだが、多発はしたが監督者のケアレス・ミステークまでいちいち報道する必要があるのか、興味本位の入試報道姿勢にも問題はある。

 (2)体罰問題高校の体育系2学科の入試中止(stoppage of H.S. entrance exam.)を要請している橋下大阪市長が、同校の保護者らの要望に応じて同校生徒に入試中止の経緯を説明(報道)した。
 入試中止を決定するのは市教委の権限なので、まして橋下市長が直接同校生徒に説明する立場にも事情、理由もなく、むしろあるとすれば説明が必要とされるのは同学科受験希望者に対してだ。

 2月に同受験を控えてのこの時期での橋下市長の入試中止要請には、いつもの状況、まわりを見ない初志貫徹のひとりよがりの正義観がある。勤務時間中の組合活動調査、メール・アンケートによる思想調査といいも、悪いもあるが、意図的な変わり身の速さもあって方針が一定しない不安感もある。

 橋下さんは、体育系2学科の入試は中止して希望者は一旦普通科受験で入学してから体育系2学科に編入、転科する代替方法(本日、市教委はこの方式を決定した)も示しているが、受験生にとっては準備してきた受験科目も異なり、競争環境(倍率)も違う。

 迫った入試時期も考慮すれば、体育系2学科の入試は実施して、入学後同学科の教育体制、環境改善が整備されるのを待って(その間入学生は待機またはオリエンテーション指導)、正式授業を開始するというのが橋下市長の主張にも沿った常識的な判断だ。遅れた分は冬休み、春休みで取り返せばいい。

 体罰問題の原点は「大人」の側にあって、生徒、受験生に責任はない。むしろ被害者であり救済が必要な立場だ。
 市長、市教委が善良な管理者としての良識ある責任結論を早く示すべきだ。

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