いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

正月と景気。 the new year and the tone of the market

2013-01-05 20:20:50 | 日記
 (1)昨年末はX'マス寒波がやってきて厳しい寒さが続き、北海道を中心に観測史上最大積雪を記録(報道)して年を越した。正月の三が日も厳しい寒さのため、鉄道各社の利用状況ではおおむね減少傾向(報道)となった。

 晴天の4日に初詣でに行ったが、例年なら参道から規制が入る人混みのところ今年は本殿前に人だかりができている程度で5分の1にも満たない人出にお陰で余裕をもって参拝できた。その中でも、風習離れの若者の参拝者も多くて、正月だけは和服に着飾って特別のようで風習休日を楽しんでいる。

 (2)正月商戦も1日からのオープンのデパートは福袋目当ての買い物客が集中して25%増の売り上げを記録し、昨年どおり2日営業のデパートは軒並み数%の減益(報道)で明暗が分かれた。最近の福袋は企画、趣向も多様、多岐(本品そのものよりは付加価値の高い引き換え金券など)で人気商品(item)となっており、年明け一番の福袋商戦に集客力がみられた。

 政権交代で円安、株価上昇の景気回復(basic recovery)先行きへの期待感もあって、また昨年末からの厳しい寒さが近場のあたたかい元日デパートへ後押ししたのではないのか。

 (3)株価も4日営業開始で東日本大震災前の1万円台に回復して、円安は88円台と大幅に回復基調で昨年正月(8千円台の株価、70円台の円高)とは雲泥(うんでい)の差だ。
 もちろん実体のともなわない景気回復基調なので、企業経営者からは依然慎重な厳しい経済環境の中の認識(過半数が景気悪化中アンケート)が相次いでいる。

 自動車産業からは自動車取得税、重量税と消費税との二重課税問題について、消費税引き上げ前の解消、解決を求める意見が繰り返された。政府の取れるところから取る安易な姿勢の意味不明の課税方式については、その他税制体系の問題提起が遅すぎた。
 国民投資の課税名目については、全面的にわかりやすい使途のはっきりした税制体系に整備し直す必要がある。

 (4)国民投資の税の徴収、使途方式については、もっと強い関心とチェック姿勢が求められる。そもそもはかっての長期自民党政権時代の既得権益、密室政治の負の資産だ。
 今回の政権交代で今夏の参院選までに自民党は「変わった」ことが実証できるのか手並み拝見だ。

 言われているように参院選までは隠忍自重で、その後政権基盤を万全にしてからの憲法改正、国防軍、債務超過の公共事業拡大など保守先鋭回帰、財界擁護路線ではまた国民に見切られてしまうだろう。

 (5)しかし、その受け皿となるべく野党は今は存在感を示すものがなく、かろうじて日本維新の会、みんなの党あたりが主だったところだが、自民党理念とそうは違いもなく互換関係にある方が距離感は近い。
 民主党はまずはきっかけの糸口を通常国会が始まってからの国会論争に活路を見い出すしかないところまで落ちた。余程実現性の高い裏付けのある改革、革新主義を披露しない限りは、理論だけでは相手にされずに自民党の政策を批評してみるだけでは「あなたたちは政権3年半近くで一体何をしてきたのか。できなかったじゃないのか。」と切り返されるだけだ。

 自民党大勝で、政治閉そく感を打開する衆院選後の政界再編の声は完全に聞かれなくなったが、今の政党乱立、すぐの分党、解党、離党心理では出来るはずもない無責任な空論であった。

 (6)医学分野の研究推進の加速化はすばらしいものがある。iPS細胞作成の研究成果による山中伸弥京大教授のノーベル賞授賞で、年を越してからも連日のようにiPS細胞による免疫細胞化での強力ながん治療法(東大)、神経抑制細胞増によるうつ病治療法(藤田保衛大)の実験成功のニュースであふれている。

 

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