(1)時速300キロ近くで走る新幹線はトンネルに入ったり、対向新幹線と行き違う時に急激な音と振動を受けて揺れることはあるが、何しろ踏み切りもなく完全に区分された線路で運転操業以来50年大きな事故もなく安全運転の実績があるので、不安に思ったことなどない。
外国での鉄道導入計画でも米国やベトナム、インドなどでも先端的科学技術開発力に優れた日本の技術安全力は高い評価を受けている。
(2)ところが7月に走行中の東海道新幹線内で71才の男性がガソリン焼身自殺をはかり乗客1名が巻き添えで死亡し、大量の煙が車内に充満して思わぬアクシデントに見舞われた。
対策として乗客車内にも監視カメラを導入することが決定しているが、この種の安全対策としてはシンクロ対応性に欠けて効果は限られて小さい。
乗務員を増やして駅、車内の巡回を強化するのが効果的と思われるが経費負担も大きく、結局は乗客の情報提供、協力が欠かせない。
(3)走行中の新幹線に初めてといっていい異変が起きたと思っていたら、つかの間に今度はこれも時速300キロに近い速度で走行中の山陽新幹線のトンネル内で床下を覆うカバーが外れ、あちこちに激突して架線をショートさせて停電させて、新幹線を停車させた。
床下カバーが新幹線側面に激突した衝撃で窓側の座席に座っていた女性が捻挫、打撲のケガ(軽傷ー報道)をして、病院で手当てを受けた。
時速300キロ近いスピードのすごさ、怖さを実感させられた。今年7月から新幹線の事件、事故が続いて、半世紀にわたる新幹線の「安全神話」も崩れた。
(4)現在のところ外れた床下カバーは先月つけ直した(報道)ばかりで、点検ミスの可能性が強まっている。在来線の同様の事故はめずらしくはないが新幹線では聞いたことがない事故であり、人為点検作業ミスとなると超高速鉄道としての安全点検、操作の重要認識性について50年経過して「ゆるみ(looseness)」が出ているのではないのかという危惧もある。
日本中にはりめぐされた新幹線鉄道網は、日本の鉄道大動脈として人の移動、経済、生活、文化、交流活動に重要な役割と使命を担い、これまで安全で正確、信頼の厚い新幹線走行であるが数分置きの過密運行スケジュールは便利で都合のいい移動手段ではあるがそれだけで限界問題を内在しており、一旦不測の事態が起きれば「想像できない危険性(the danger surpasses all imagination)」のあることを知らしめた。
(5)新幹線の300キロ近い日常走行は人間の理解、想像の限界範囲を超えた事態が存在していることを今回の事故は示している。
超高速に耐えうる新幹線外面に床下カバーが激突しただけで、車内の乗客がケガをする通常の感覚では理解できない威力を見せつけられて、超高速鉄道の危険はどこにでも内在し、想像を超えたところに危険が同在していることを認識させられた。
新幹線運行から半世紀を経過して、ハード面(車両更新)の安全対応は物理的に可能だが、ソフト面(人的判断)での安全認識対応に「慣れ」、「ゆるみ」が出てきているのではないのかと危惧はある。
(6)想像を超えたところにある危険について洗い出し、分析、検証してこれから50年の未来社会に向けた新幹線「安全実践」に対応しなければならない。
それ以上のスピードのリニア新幹線(linear new line)の運行も決まっている。夢ばかりでない想像を超えた測り知れない安全運行の保障が求められている。
時速300キロに近い新幹線が数分置き過密運行スケジュールで全国を走行している、測り知れない想像を超えた現実の危険性を思い知らされたのだ。
外国での鉄道導入計画でも米国やベトナム、インドなどでも先端的科学技術開発力に優れた日本の技術安全力は高い評価を受けている。
(2)ところが7月に走行中の東海道新幹線内で71才の男性がガソリン焼身自殺をはかり乗客1名が巻き添えで死亡し、大量の煙が車内に充満して思わぬアクシデントに見舞われた。
対策として乗客車内にも監視カメラを導入することが決定しているが、この種の安全対策としてはシンクロ対応性に欠けて効果は限られて小さい。
乗務員を増やして駅、車内の巡回を強化するのが効果的と思われるが経費負担も大きく、結局は乗客の情報提供、協力が欠かせない。
(3)走行中の新幹線に初めてといっていい異変が起きたと思っていたら、つかの間に今度はこれも時速300キロに近い速度で走行中の山陽新幹線のトンネル内で床下を覆うカバーが外れ、あちこちに激突して架線をショートさせて停電させて、新幹線を停車させた。
床下カバーが新幹線側面に激突した衝撃で窓側の座席に座っていた女性が捻挫、打撲のケガ(軽傷ー報道)をして、病院で手当てを受けた。
時速300キロ近いスピードのすごさ、怖さを実感させられた。今年7月から新幹線の事件、事故が続いて、半世紀にわたる新幹線の「安全神話」も崩れた。
(4)現在のところ外れた床下カバーは先月つけ直した(報道)ばかりで、点検ミスの可能性が強まっている。在来線の同様の事故はめずらしくはないが新幹線では聞いたことがない事故であり、人為点検作業ミスとなると超高速鉄道としての安全点検、操作の重要認識性について50年経過して「ゆるみ(looseness)」が出ているのではないのかという危惧もある。
日本中にはりめぐされた新幹線鉄道網は、日本の鉄道大動脈として人の移動、経済、生活、文化、交流活動に重要な役割と使命を担い、これまで安全で正確、信頼の厚い新幹線走行であるが数分置きの過密運行スケジュールは便利で都合のいい移動手段ではあるがそれだけで限界問題を内在しており、一旦不測の事態が起きれば「想像できない危険性(the danger surpasses all imagination)」のあることを知らしめた。
(5)新幹線の300キロ近い日常走行は人間の理解、想像の限界範囲を超えた事態が存在していることを今回の事故は示している。
超高速に耐えうる新幹線外面に床下カバーが激突しただけで、車内の乗客がケガをする通常の感覚では理解できない威力を見せつけられて、超高速鉄道の危険はどこにでも内在し、想像を超えたところに危険が同在していることを認識させられた。
新幹線運行から半世紀を経過して、ハード面(車両更新)の安全対応は物理的に可能だが、ソフト面(人的判断)での安全認識対応に「慣れ」、「ゆるみ」が出てきているのではないのかと危惧はある。
(6)想像を超えたところにある危険について洗い出し、分析、検証してこれから50年の未来社会に向けた新幹線「安全実践」に対応しなければならない。
それ以上のスピードのリニア新幹線(linear new line)の運行も決まっている。夢ばかりでない想像を超えた測り知れない安全運行の保障が求められている。
時速300キロに近い新幹線が数分置き過密運行スケジュールで全国を走行している、測り知れない想像を超えた現実の危険性を思い知らされたのだ。