(1)人は何のために働くのか(what do you work for)という究極の(ultimate)テーマがある。人のため、世のためという高潔なものもあれば、生きるためという普遍的(general)なものから、人生の目的、願望、希望を叶えるためと生き方に意欲のあるものまで様々だ。暇だからという人もいるだろう。
内閣府が実施した「国民生活に関する世論調査」では、「お金を得るため」が53.7%と前年比2.7%増と過去最高に並んだ。
「生きがいをみつけるため」が19.8%、「社会の一員としてつとめを果たすため」が14.0%、「自分の才能や能力を発揮するため」は7.8%といづれも前年から減少した。
(2)「お金を得るため」が過半数を占めるのは、それで生計をたてて自分の才能を活かして人生の目的、願望を叶えて、結果として人のため、世のたになればこのうえないとの人生、生活原点となるものだけに、当然といえば当然のことだ。
(3)戦後の高度経済成長時代は、潤沢な団塊世代の労働力で産業輸出に国内国土開発のなかで、石油ショック、経済恐慌、銀行破たんなど浮き沈みはあったが、文字どおり企業の歯車となって日本の高度経済成長を支えて、人のため、世のために働いてきた。
国内インフラもひととおり整備されて、生活に余裕の出てきた世代では生き方、生き甲斐が見直されて、ただ働くだけではなく自分の人生観に沿った生き方、生き甲斐のために働くことが主流となっていく。
(4)ベンチャー企業も注目を集めて、若い革新的経営者、戦略事業の展開も社会に影響を与えていく。この若い革新的経営者(六本木ヒルズ族)は狭い自己目的、野望(scheming)のために手段を選ばない事業手法が糾弾されて社会に定着しなかった。
ベンチャー志向はこれからの成長戦略にも欠かすことのできない働き方で、着実に若い意欲のある事業経営者も育ちつつある。
(5)10年以上の長いデフレ不況から安倍政権の誕生で大胆な金融緩和策による円安株高効果を生んで経済回復基調にあり、「お金を得るため」に働く(53.7%)ことをさらに後押ししているのではないのか。
「自分の才能や能力を発揮するため」に働くこと(7.8%)が最も低かったのは意外だった。現在の若者の労働形態は多様化して、派遣、フリーターなど非正規労働者が過半数を占めている。
(6)長引くデフレ不況による労働調整を容易にはかる企業側の自己都合によるものが大きいが、将来の生活設計も考えた確実な労働形態も考える必要がある。
人生80年時代を迎えて老後の人生設計に不安のある若い世代の非正規労働形態だ。
「自分の才能や能力を発揮する」持続可能(sustainability)な労働環境を着実に模索すべきだ。
(7)生活保障の大企業だけでなく、日本の企業構造を圧倒的に支える中小企業にも目を向ける必要がある。中小企業では経済回復基調のなかで人手不足もみられるようになって、既卒者採用に乗り出す(報道)傾向が強くなっている。
大企業と中小企業が労働力確保ですみ分けをすることはいいことであり、事業内容でもそれぞれの特性、特色のある事業展開で能力を発揮することは日本の産業力にとってもプラスになるものだ。
内閣府が実施した「国民生活に関する世論調査」では、「お金を得るため」が53.7%と前年比2.7%増と過去最高に並んだ。
「生きがいをみつけるため」が19.8%、「社会の一員としてつとめを果たすため」が14.0%、「自分の才能や能力を発揮するため」は7.8%といづれも前年から減少した。
(2)「お金を得るため」が過半数を占めるのは、それで生計をたてて自分の才能を活かして人生の目的、願望を叶えて、結果として人のため、世のたになればこのうえないとの人生、生活原点となるものだけに、当然といえば当然のことだ。
(3)戦後の高度経済成長時代は、潤沢な団塊世代の労働力で産業輸出に国内国土開発のなかで、石油ショック、経済恐慌、銀行破たんなど浮き沈みはあったが、文字どおり企業の歯車となって日本の高度経済成長を支えて、人のため、世のために働いてきた。
国内インフラもひととおり整備されて、生活に余裕の出てきた世代では生き方、生き甲斐が見直されて、ただ働くだけではなく自分の人生観に沿った生き方、生き甲斐のために働くことが主流となっていく。
(4)ベンチャー企業も注目を集めて、若い革新的経営者、戦略事業の展開も社会に影響を与えていく。この若い革新的経営者(六本木ヒルズ族)は狭い自己目的、野望(scheming)のために手段を選ばない事業手法が糾弾されて社会に定着しなかった。
ベンチャー志向はこれからの成長戦略にも欠かすことのできない働き方で、着実に若い意欲のある事業経営者も育ちつつある。
(5)10年以上の長いデフレ不況から安倍政権の誕生で大胆な金融緩和策による円安株高効果を生んで経済回復基調にあり、「お金を得るため」に働く(53.7%)ことをさらに後押ししているのではないのか。
「自分の才能や能力を発揮するため」に働くこと(7.8%)が最も低かったのは意外だった。現在の若者の労働形態は多様化して、派遣、フリーターなど非正規労働者が過半数を占めている。
(6)長引くデフレ不況による労働調整を容易にはかる企業側の自己都合によるものが大きいが、将来の生活設計も考えた確実な労働形態も考える必要がある。
人生80年時代を迎えて老後の人生設計に不安のある若い世代の非正規労働形態だ。
「自分の才能や能力を発揮する」持続可能(sustainability)な労働環境を着実に模索すべきだ。
(7)生活保障の大企業だけでなく、日本の企業構造を圧倒的に支える中小企業にも目を向ける必要がある。中小企業では経済回復基調のなかで人手不足もみられるようになって、既卒者採用に乗り出す(報道)傾向が強くなっている。
大企業と中小企業が労働力確保ですみ分けをすることはいいことであり、事業内容でもそれぞれの特性、特色のある事業展開で能力を発揮することは日本の産業力にとってもプラスになるものだ。