(1)日本でもヘイトスピーチといわれる特定在日外国人への排斥運動をするグループがいて、国、地方自治体ではこれらを禁止する法令、条例化が進んでいる。
ほとんど民族間問題が高い社会問題とならない日本(一部地域には根強くある)でも、中国や北朝鮮の日本などアジア均衡に波紋をひろげる外交姿勢に対して日本国内の在日同民族に対して筋違いの反感を持つヘイトスピーチだ。
米国は多様価値観、多民族共存国家でありながら建国以来の南部州の黒人奴隷社会の名残りで、黒人に対する偏見が根強く残る国家体質を抱えている。
(2)その米国で09年に黒人として初めてのオバマ大統領を誕生させた米国社会で、何が変わって何が変わらなかったのか問われなければならない事態だ。
オバマ大統領の中東からの軍事力撤退政策は、世界一を自認する米国内でも弱腰外交と見られて世界のもっとも影響力を持つ政治指導者の地位をロシアのプーチン大統領にとって代わられ、国内でも銃を使った凶悪事件が続いてオバマ大統領がいくら銃規制強化を訴えても賛同議員が同法案可決を訴えて議会に座り込み占拠しても、銃規制に反対する全米ライフル協会など保守層からはもっと国民のすべてが銃で自分の身の安全を守ればいい発言が注目されて問題にされずに自国利益保護主義志向が強くなっている。
(3)白人警官が黒人に必要以上の危害を加える事態も映像がネットを通じて流されて社会問題となって深刻化しているが、一向に沈静化する気配は見えずに何かより過激化してきているようにさえ見える。
世界一であり続けたい米国民の大勢から見ればオバマ大統領の外交姿勢は弱腰に見えて、その反動として白人警官による黒人に対する過剰警備、危害、力を誇示する欲求となってあらわれているのではないのかとさえ思える。
(4)日本時間8日にダラス中心部でデモ警備中の警察官に向けて銃撃事件が起きて、警官5人が死亡し7人が負傷した。銃を持って立てこもった容疑者は警察の説得工作に「白人警官を殺したい」(報道)と語っていたといわれて、米国でも一般事件としては異例の最悪級事件(同)で米国社会の抱える銃社会と人種差別問題の根の深さをうかがわせるものとなった。
09年にオバマ大統領を選んだ米国社会では、パラドックス(paradox)として黒人偏見、人種差別問題が増えた(報道)ともいわれている。背景には将来の白人少数社会への危機感もあるといわれている。
(5)多様な価値観、多民族共存国家として世界の政治、経済、情報社会をリードするダイナミズム(dynamism)となる米国社会が国内の人種差別観(the view of racial discrimination)に対しては問題解決能力を持たないという歴史の呪縛だ。
今回の警官銃撃事件のダラスというのもまた象徴的な場所で、1963年に当時のケネディ大統領が狙撃されて亡くなったところだ。銃社会の汚点地でもある。
(6)オバマ大統領は09年に「核のない世界」宣言して世界平和に強いメッセージを発信したが、国内では初めての黒人大統領として米国が長らく命題として抱える人種差別問題に対して、その立場から積極的に問題解決に役割を果たせなかったのは残念だ。
ほとんど民族間問題が高い社会問題とならない日本(一部地域には根強くある)でも、中国や北朝鮮の日本などアジア均衡に波紋をひろげる外交姿勢に対して日本国内の在日同民族に対して筋違いの反感を持つヘイトスピーチだ。
米国は多様価値観、多民族共存国家でありながら建国以来の南部州の黒人奴隷社会の名残りで、黒人に対する偏見が根強く残る国家体質を抱えている。
(2)その米国で09年に黒人として初めてのオバマ大統領を誕生させた米国社会で、何が変わって何が変わらなかったのか問われなければならない事態だ。
オバマ大統領の中東からの軍事力撤退政策は、世界一を自認する米国内でも弱腰外交と見られて世界のもっとも影響力を持つ政治指導者の地位をロシアのプーチン大統領にとって代わられ、国内でも銃を使った凶悪事件が続いてオバマ大統領がいくら銃規制強化を訴えても賛同議員が同法案可決を訴えて議会に座り込み占拠しても、銃規制に反対する全米ライフル協会など保守層からはもっと国民のすべてが銃で自分の身の安全を守ればいい発言が注目されて問題にされずに自国利益保護主義志向が強くなっている。
(3)白人警官が黒人に必要以上の危害を加える事態も映像がネットを通じて流されて社会問題となって深刻化しているが、一向に沈静化する気配は見えずに何かより過激化してきているようにさえ見える。
世界一であり続けたい米国民の大勢から見ればオバマ大統領の外交姿勢は弱腰に見えて、その反動として白人警官による黒人に対する過剰警備、危害、力を誇示する欲求となってあらわれているのではないのかとさえ思える。
(4)日本時間8日にダラス中心部でデモ警備中の警察官に向けて銃撃事件が起きて、警官5人が死亡し7人が負傷した。銃を持って立てこもった容疑者は警察の説得工作に「白人警官を殺したい」(報道)と語っていたといわれて、米国でも一般事件としては異例の最悪級事件(同)で米国社会の抱える銃社会と人種差別問題の根の深さをうかがわせるものとなった。
09年にオバマ大統領を選んだ米国社会では、パラドックス(paradox)として黒人偏見、人種差別問題が増えた(報道)ともいわれている。背景には将来の白人少数社会への危機感もあるといわれている。
(5)多様な価値観、多民族共存国家として世界の政治、経済、情報社会をリードするダイナミズム(dynamism)となる米国社会が国内の人種差別観(the view of racial discrimination)に対しては問題解決能力を持たないという歴史の呪縛だ。
今回の警官銃撃事件のダラスというのもまた象徴的な場所で、1963年に当時のケネディ大統領が狙撃されて亡くなったところだ。銃社会の汚点地でもある。
(6)オバマ大統領は09年に「核のない世界」宣言して世界平和に強いメッセージを発信したが、国内では初めての黒人大統領として米国が長らく命題として抱える人種差別問題に対して、その立場から積極的に問題解決に役割を果たせなかったのは残念だ。