いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

トルコ混乱クーデター。 confused coup d'etat in turquie

2016-07-16 20:16:05 | 日記
 (1)フランス南部のニースで革命記念日を祝う花火見物客に向けて大型トラックがジグザグ運転の末に群衆に突っ込み今のところ84人が犠牲になりさらに52人が重体(報道)というテロ事件が起きた。

 まるで秋葉原での軽トラックによる通行人殺傷事件を思わせる大惨事だ。昨年11月のパリ同時多発テロ事件で130人が犠牲になったフランスで今度は地中海保養地ニースでの革命記念日を狙った同規模のテロ惨事で、極端にいえばテロ組織も支持する人間もその中にいるかもしれない中での不特定多数の市民を狙った卑劣な無差別テロで、非常事態下のなか、時と場所を変えて防止、阻止、対策もままならない現状だ。

 (2)トルコでも昨年の100人を超える犠牲者を出したテロ事件のあともテロ事件、犠牲者が続いて、中東と欧州、EUをつなぐ交通要衝のトルコの多民族同在都市の警備、警戒対策のむずかしさが浮き彫りになっていた。

 市民にまぎれて完全に盲点を突いての少人数によるホームグロウン・テロは、手の打ちようもない突発性があって通常の日常性生活の中では考えもしない暴挙であって、とても単一国家で対策、対応できるものではない。

 (3)トルコの場合内戦シリアと国境を接してテロの脅威と直面している中で市民を狙ったテロ事件が続いて、政府、軍の警備、対策に問題がないのか危惧していたが、今日一部軍部がクーデター騒ぎを起こして国内各地で爆発、銃撃戦が報道されている。

 クーデターは失敗に終わったが、国内テロひん発に対して政府の方針に不満の軍部のクーデター騒ぎなのか、国内政治が混乱(confusion)していることは間違いのないようだ。

 (4)政治の混乱はテロ組織の思うツボでもあり、政治、経済、市民生活の不安定に乗じてのテロ事件のぼっ発を招いている。トルコの国内事情がどう動いていくのか、中東の内戦をさらに拡大させて国際テロ組織の温床とさせないためにもトルコの国内安定は避けて通れない。

 シリア内戦によるロシアのIS拠点攻撃空爆でトルコ国境でのトルコ、ロシア戦闘機による軍事衝突も伝えられており、シリア内戦終結に向けての国際的協力関係の確認、構築が求められる。

 (5)トルコ軍部クーデター騒ぎは国内政治が不安定で流動的ということであり、混乱をひきづり、さらにテロ組織の標的になる可能性も高く、予断を許さない状況が起きている。

 国際的協力関係といえば紛争、内戦に対する国連安保理があり、トルコ国内の混乱が長引けばテロ対策も含めて国連安保理としても有効な対策が必要だ。
 
 (6)しかし非常事態宣言発令中のフランスにおいても、時を変えて場所を変えてのテロの標的となればこれまでの一国のテロ警戒、警備対策では限界も見える。

 国際社会の結束、情報共有、テロ対姿勢が問われている。バングラデシュ・ダッカでのテロ事件では日本人人質7人が犠牲になっており、ISもアジアに拠点を拡げている中で日本もよそ事ではない。

 (7)国内的には入国管理の徹底、国際的には情報協力、共有の中で国民の身の安全の確保が求められている。
 テロ組織の意図はホームグロウン・テロで国際社会への脅威、混乱を狙ったもので、政治、経済、社会の安定、結束力に尽力してテロの芽をあぶりださなければならない。

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