(1)9月1日は防災の日(the day of prevention of disasters)で各地で防災訓練が行われた。どんな訓練であれ訓練を実施することは大事なことで、そのくり返し、経験がいざというときに助けになるものだ。
今年は丁度直前の8月30日に気象上初めて台風が東北地方に上陸して、多大な被害を及ぼしていた。台風被害の経験のなさが影響した避難の遅れなどが、洪水被害に巻き込まれての被害拡大だった。
(2)5年前の東日本大震災に見舞われて復興もままならない中での、史上初めての台風上陸で防災対策、対応が十分に機能していなかった(報道)こともあきらかになっている。
毎年の9月1日の防災の日がどう生かされてきたのか、地震、台風、洪水など災害国日本の防災政策が問われる問題だ。
自治体によっては防災避難マニュアルのなかったところ(同)もあり、台風接近により最初は大した雨でもない中であっという間の洪水で避難できずに被害にあった(同)住民も多く、防災情報を各家庭に伝える常備IP電話が停電で使えずにバックアップ電源も準備していなくて機能しなかったりと、自然災害国日本の防災の日の訓練、点検が有効に計画的、訓練的に活用されていなかった。
(3)ニュース映像では9月1日朝には各大臣も防災服で歩いて官邸まで出向いて対策本部会議を開いて、テレビ電話で地方自治体と情報交換している訓練の様子を見せていたが、実際の被災地では肝心の防災対策が空洞化して被害を拡大している現実だった。
今年の防災の日は、直前の東北地方への初めての台風上陸被害で官邸と被災地との災害認識のギャップが強く感じられた。このギャップは単なる認識、対応の違い以上に自然災害国日本の防災対応、規模に直接的に影響するものだ。
(4)防災対策は各自治体が地域の特徴、特性、事情に近く、一義的には各自治体が安全対策を講じるものではあるが、防災避難マニュアルや防災情報の提供、伝達、方法など基本対策事項については国が主導して規格マニュアルを作成して各自治体に周知すべき責任を負う。
そのための防災担当相の業務、役割、使命なのだ。そのための防災の日の訓練、点検なのだ。
(5)8月30日の東北地方台風初上陸による被害拡大を受けての今年の9月1日の防災の日からはそんな国の防災政策の不備、不足の緊迫感は伝わってこなかった。
防災政策、機能のイロハもできていない地方、地域があって住民の被害が拡大しているなどとは、国、地方自治体の責任は大きい。
冒頭にどんな訓練でも実施することが大事で、いざというときに訓練経験が肝要だと書いたが、それも防災基本のイロハが整備されているうえでのことであり、防災政策、機能が空洞化して表向き訓練はやっていますでは意味も意義もない、まったく無意味なことになる。
(6)政府は自然災害の情報は握、準備、伝達、避難、回復マニュアルを総点検して体系的に整理して規格統一した基本防災マニュアルを周知、履行すべき必要がある。
国、自治体の災害被害ごとの場当たり的な対応ですごしていては、あらたな被害拡大のくり返しを見るだけだ。
今年は丁度直前の8月30日に気象上初めて台風が東北地方に上陸して、多大な被害を及ぼしていた。台風被害の経験のなさが影響した避難の遅れなどが、洪水被害に巻き込まれての被害拡大だった。
(2)5年前の東日本大震災に見舞われて復興もままならない中での、史上初めての台風上陸で防災対策、対応が十分に機能していなかった(報道)こともあきらかになっている。
毎年の9月1日の防災の日がどう生かされてきたのか、地震、台風、洪水など災害国日本の防災政策が問われる問題だ。
自治体によっては防災避難マニュアルのなかったところ(同)もあり、台風接近により最初は大した雨でもない中であっという間の洪水で避難できずに被害にあった(同)住民も多く、防災情報を各家庭に伝える常備IP電話が停電で使えずにバックアップ電源も準備していなくて機能しなかったりと、自然災害国日本の防災の日の訓練、点検が有効に計画的、訓練的に活用されていなかった。
(3)ニュース映像では9月1日朝には各大臣も防災服で歩いて官邸まで出向いて対策本部会議を開いて、テレビ電話で地方自治体と情報交換している訓練の様子を見せていたが、実際の被災地では肝心の防災対策が空洞化して被害を拡大している現実だった。
今年の防災の日は、直前の東北地方への初めての台風上陸被害で官邸と被災地との災害認識のギャップが強く感じられた。このギャップは単なる認識、対応の違い以上に自然災害国日本の防災対応、規模に直接的に影響するものだ。
(4)防災対策は各自治体が地域の特徴、特性、事情に近く、一義的には各自治体が安全対策を講じるものではあるが、防災避難マニュアルや防災情報の提供、伝達、方法など基本対策事項については国が主導して規格マニュアルを作成して各自治体に周知すべき責任を負う。
そのための防災担当相の業務、役割、使命なのだ。そのための防災の日の訓練、点検なのだ。
(5)8月30日の東北地方台風初上陸による被害拡大を受けての今年の9月1日の防災の日からはそんな国の防災政策の不備、不足の緊迫感は伝わってこなかった。
防災政策、機能のイロハもできていない地方、地域があって住民の被害が拡大しているなどとは、国、地方自治体の責任は大きい。
冒頭にどんな訓練でも実施することが大事で、いざというときに訓練経験が肝要だと書いたが、それも防災基本のイロハが整備されているうえでのことであり、防災政策、機能が空洞化して表向き訓練はやっていますでは意味も意義もない、まったく無意味なことになる。
(6)政府は自然災害の情報は握、準備、伝達、避難、回復マニュアルを総点検して体系的に整理して規格統一した基本防災マニュアルを周知、履行すべき必要がある。
国、自治体の災害被害ごとの場当たり的な対応ですごしていては、あらたな被害拡大のくり返しを見るだけだ。