いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

生態系文化の危機。 crisis of culture of ecological zone

2016-09-05 19:42:41 | 日記
 (1)地球温暖化防止を目指して温室効果ガス排出量を今世紀後半に実質ゼロにする取り組みパリ協定は、世界の温室効果ガス排出量の40%を占める中国、米国がともに批准して大きく前進することになった。

 主に温室効果ガス排出による地球温暖化現象は気候変動にとどまらずに、地球環境を破壊して生息体系にも大きな被害影響を及ぼしている。
 海洋自然生物、森林自然動物の激減を招いて、地球上の生態系、人類の食文化に対しても不自然な変化、変動、影響を招いている。

 (2)日本独自の文化のクジラ、クロマグロの捕獲は絶滅危惧種として規制されて、森林自然動物はゴリラ、ゾウ、ライオンなどの生態系が危機(crisis of ecological zone)にひんして絶滅の恐れが危惧され問題は深刻だ。

 人類と自然体系の共存共栄は生息文化の基本となるものだけに、一方的な捕獲、環境汚染で自然生物、動物が絶滅危機(crisis of extinction)にあるということは、また人類にとっても「文化」とは言えずに、食文化の正当性を見失うものだ。

 (3)世界各国が揃って、そして日本がパリ協定を批准していないというのは、地球保全に責任を分担していないということで説明がつかない。
 地球史はマンモス恐竜時代が何らかの地球環境の変化、変動で終焉(しゅうえん)して、その後人類が誕生して現在の地球世界を構築している。

 マンモス恐竜時代の終焉には大寒波襲来説とか、最近では大規模な土砂崩落説なども取り沙汰されているが、現在の地球温暖化による地球環境破壊が続けば人類の生存にも大きな変動影響が及ぶことは、地球史の教訓からも十分考えられる。

 (4)地球温暖化現象は、気候変動問題とともに自然生物、動物の絶滅危機への懸念こそが人類の生存に重要な問題だ。
 将来的にその流れは人類の生存に直接的に影響を及ぼす結果につながることが考えられるからだ。

 捕鯨は日本伝統の文化だとか、クロマグロは日本独自の食文化で、価値観の違う他国から干渉されることではないと言っていられる場合ではない。
 文化というなら、共存共栄に向けて計画的、創造的に生態系を守る維持する独自の努力、目標が求められるのは当然だ。

 (5)そうしないとマンモス恐竜時代の終焉のように地球の地殻変化、変動の影響を受けて人類滅亡に直面することになる可能性はある。
 現在の海洋自然生物、森林動物の絶滅危機は人類の存亡にもかかわる重大問題を含んでいる。

 地球温暖化防止には温室効果ガス排出量を規制することは手段、方法論(methodology)ではあるが、経済活動ばかりを基準に考えることは適当ではない。

 (6)自然生態系の変化、保全、維持にもっと関心を示さなければ、その結末は人類にも直接影響を与えてくることになるだろう。
 中国のジャイアント・パンダも生息数が減少して懸念されていたが、中国政府の森林保護、植林により回復(報道)した。

 (7)日本も安倍首相は経済優先政策で、温室効果ガス排出量規制には積極的でない。パリ協定も批准していない。それで日本の伝統食文化、自然生態系を守ろうというのも筋違いの方向性だ。

 近年になってクマの市街地への出没が多くなって、本来の生息地帯の森林減少、消滅が原因だ。
 自然が豊かで水がきれいといわれた日本だが、エネルギー、生態系を含めて人類共通の目的としての環境保護政策へのシフトが必要だ。

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