(1)北朝鮮が本日5回目の核実験(five times nuclear test)を行ったと発表した。日本政府もそう伝えている。北朝鮮は先の東京での日中韓外相会議にあわせて弾道ミサイルを日本のEEZ内に発射して挑発し、存在感を誇示するかのような行動をとった。
これまでも北朝鮮は米韓合同軍事訓練に反発してミサイル発射をくり返すなど特異な行動をとっている。
(2)これに国連安保理はいまだに有効な制裁対策をとれずに、これを見下したかのようにしたたかな北朝鮮の挑発行動が続いている。
中国がこの問題の解決のために対話路線を主張し譲らずに、強硬制裁を求める日米韓などと対立したままなのが国際社会が有効な北朝鮮制裁対策を取れない主な原因だ。
本日、北朝鮮の核実験強行発表の事態に、中国はそれでも対話(dialogue)重視路線を主張するのか、注目される。
(3)北朝鮮の目的は、米国との直接対話、交渉による存在感の誇示だ。アジア唯一の支援国の中国が米国など西側諸国に対して何かと利用価値の高い北朝鮮擁護の立場を貫いているが、最近では良好関係ではないといわれる中国にも北朝鮮はまったく配慮なしに独自の特異な挑発行動を自画自賛でくり返している。
中国の出方が北朝鮮問題の解決には重要で、中国が一番神経をとがらせている核実験強行となれば、さすがにこれまでと同じというわけにはいかずに、しかしそれでも北朝鮮の立場を最後は高いところで利用する方策(核放棄も含めて)を考えているのだろう。
(4)中国杭州でのG20サミット終了後のラオスでのASEAN首脳会議、東アジアサミットでの北朝鮮非難、核不拡散声明が採択された直後の北朝鮮の核実験強行で用意周到の反発準備のようにも映るが、北朝鮮の狙いは今年11月の米国大統領選を視野に入れたものではないのかと考える。
北朝鮮の狙いは米国との直接対話、交渉なので、それに向けて挑発をエスカレートさせているように思える。
(5)米国大統領選は既成政治への不満層の支持を集めた共和党トランプの善戦が目につき、あたらしい政治の風も感じて米国世論も結束よりは不調和、反発が感じられるもので、民主党クリントン候補とトランプ候補の争いはどちらが大統領によりふさわしくないかの争いともいわれて、政治、社会の混迷も予想される事態だ。
この米国の政治的、社会的混乱を見越しての北朝鮮の挑発エスカレートで、ついに今年1月からの2度目の早い5回目の核実験強行となったのではないのかと考える。規模の拡大と比例して見せかけのあせりもあるのではないのか。
(6)中国側がこの状況をどう見ているのかだ。やはり北朝鮮は利用価値があると見ているのか重要な分岐点だ。北朝鮮は米国大統領選を睨んでこれからも独自の特異の挑発行動を続ける可能性は大きく、国際社会の緊張は続くだろう。
中国は自らは核保有国でありながら既得権益保護で朝鮮半島の非核化を強く押しつけるだろうから、この問題での北朝鮮とのあらたな確執の問題波及がどこまで発展するのか、中国の意向(国連安保理の意向も)動向を無視しての北朝鮮の5回目の核実験強行はあたらしい緊張段階に入ったといっていいだろう。
これまでも北朝鮮は米韓合同軍事訓練に反発してミサイル発射をくり返すなど特異な行動をとっている。
(2)これに国連安保理はいまだに有効な制裁対策をとれずに、これを見下したかのようにしたたかな北朝鮮の挑発行動が続いている。
中国がこの問題の解決のために対話路線を主張し譲らずに、強硬制裁を求める日米韓などと対立したままなのが国際社会が有効な北朝鮮制裁対策を取れない主な原因だ。
本日、北朝鮮の核実験強行発表の事態に、中国はそれでも対話(dialogue)重視路線を主張するのか、注目される。
(3)北朝鮮の目的は、米国との直接対話、交渉による存在感の誇示だ。アジア唯一の支援国の中国が米国など西側諸国に対して何かと利用価値の高い北朝鮮擁護の立場を貫いているが、最近では良好関係ではないといわれる中国にも北朝鮮はまったく配慮なしに独自の特異な挑発行動を自画自賛でくり返している。
中国の出方が北朝鮮問題の解決には重要で、中国が一番神経をとがらせている核実験強行となれば、さすがにこれまでと同じというわけにはいかずに、しかしそれでも北朝鮮の立場を最後は高いところで利用する方策(核放棄も含めて)を考えているのだろう。
(4)中国杭州でのG20サミット終了後のラオスでのASEAN首脳会議、東アジアサミットでの北朝鮮非難、核不拡散声明が採択された直後の北朝鮮の核実験強行で用意周到の反発準備のようにも映るが、北朝鮮の狙いは今年11月の米国大統領選を視野に入れたものではないのかと考える。
北朝鮮の狙いは米国との直接対話、交渉なので、それに向けて挑発をエスカレートさせているように思える。
(5)米国大統領選は既成政治への不満層の支持を集めた共和党トランプの善戦が目につき、あたらしい政治の風も感じて米国世論も結束よりは不調和、反発が感じられるもので、民主党クリントン候補とトランプ候補の争いはどちらが大統領によりふさわしくないかの争いともいわれて、政治、社会の混迷も予想される事態だ。
この米国の政治的、社会的混乱を見越しての北朝鮮の挑発エスカレートで、ついに今年1月からの2度目の早い5回目の核実験強行となったのではないのかと考える。規模の拡大と比例して見せかけのあせりもあるのではないのか。
(6)中国側がこの状況をどう見ているのかだ。やはり北朝鮮は利用価値があると見ているのか重要な分岐点だ。北朝鮮は米国大統領選を睨んでこれからも独自の特異の挑発行動を続ける可能性は大きく、国際社会の緊張は続くだろう。
中国は自らは核保有国でありながら既得権益保護で朝鮮半島の非核化を強く押しつけるだろうから、この問題での北朝鮮とのあらたな確執の問題波及がどこまで発展するのか、中国の意向(国連安保理の意向も)動向を無視しての北朝鮮の5回目の核実験強行はあたらしい緊張段階に入ったといっていいだろう。