(1)トランプ次期大統領が関税優遇のメキシコで製品を製造して米国内に輸入する企業に35%の国境税(border tax)を課すとツイッターで脅しをかけて、米国大手自動車メーカーが早速メキシコ進出工場を米国に移す見直しを発表して、同じく攻撃の対象となったトヨタも対応に追われている。
メキシコ国境に「壁」を築いて不法移動を禁止してその費用をメキシコ政府に負担させるという移民排斥主張のトランプ次期大統領のもうひとつの関税強化の「壁」の国境税導入だ。
(2)ヒト、モノ、カネの自由往来を標榜、リードする米国だが、そのトランプ次期大統領がメキシコ国境に壁を築き輸入製品に高い国境税を導入するとは随分と時代錯誤(anachronism)のぶっそうな話だ。国境税とは排他的で戦闘的な面影がみえる。
トランプ次期大統領の場合は、本当にやってしまいそうな無分別感があるので、世界の産業界も戦々恐々なのが心配の種だ。もちろん、そういうことになれば米国内の経済、産業、生活にも為替物価高の不利益影響が及ぶことは指摘されており、TPP離脱などトランプ次期大統領が主張する米国に対する不利益貿易協定の見直しとともに米国第一主義、保護貿易主義の「壁」が国境に構築されれば、米国孤立主義が世界経済を沈滞させてリーマンショック並みの世界恐慌を巻き起こしかねずに、トランプ次期大統領が目指す国内雇用拡大の夢もそれだけでは現実から遠のくことになるだろう。
(3)国境とは海外、他国との区別、仕切りではなくて、相互に交流し、協力し、協調するための利益交渉接点、窓口ということであり、理想主義社会では壁で国境税で閉ざされるものではなく、海外、他国に向けられた交流、貿易、協力、協調があっての成果、業績であり、トランプ次期大統領が主張する国境の壁、国境税導入は米国第一主義、保護主義とは利益を共有する論理思考とはいえない。
(4)トランプ・ツイッターで脅された米国大手企業は米国内への工場移転に国内投資強化で応えているが、仮にトランプの壁、国境税で守られた米国産業は米国内だけのパイで競合して成長を続けられるとでも思っているのだろうか。
雇用は確かに伸びるかもしれないが、生産性は向上するだろうが、市場拡大をどこに求めるのか。経済、雇用、生産、販売、収益の持続的市場原理が働かなければ効果、業績を維持発揮できないものだ。
(5)このままの経済原理ではトランプ経済効果(世界的な期待込みの株高)が行き詰まるのは早いだろう。
メキシコ国境に「壁」を築いて不法移動を禁止してその費用をメキシコ政府に負担させるという移民排斥主張のトランプ次期大統領のもうひとつの関税強化の「壁」の国境税導入だ。
(2)ヒト、モノ、カネの自由往来を標榜、リードする米国だが、そのトランプ次期大統領がメキシコ国境に壁を築き輸入製品に高い国境税を導入するとは随分と時代錯誤(anachronism)のぶっそうな話だ。国境税とは排他的で戦闘的な面影がみえる。
トランプ次期大統領の場合は、本当にやってしまいそうな無分別感があるので、世界の産業界も戦々恐々なのが心配の種だ。もちろん、そういうことになれば米国内の経済、産業、生活にも為替物価高の不利益影響が及ぶことは指摘されており、TPP離脱などトランプ次期大統領が主張する米国に対する不利益貿易協定の見直しとともに米国第一主義、保護貿易主義の「壁」が国境に構築されれば、米国孤立主義が世界経済を沈滞させてリーマンショック並みの世界恐慌を巻き起こしかねずに、トランプ次期大統領が目指す国内雇用拡大の夢もそれだけでは現実から遠のくことになるだろう。
(3)国境とは海外、他国との区別、仕切りではなくて、相互に交流し、協力し、協調するための利益交渉接点、窓口ということであり、理想主義社会では壁で国境税で閉ざされるものではなく、海外、他国に向けられた交流、貿易、協力、協調があっての成果、業績であり、トランプ次期大統領が主張する国境の壁、国境税導入は米国第一主義、保護主義とは利益を共有する論理思考とはいえない。
(4)トランプ・ツイッターで脅された米国大手企業は米国内への工場移転に国内投資強化で応えているが、仮にトランプの壁、国境税で守られた米国産業は米国内だけのパイで競合して成長を続けられるとでも思っているのだろうか。
雇用は確かに伸びるかもしれないが、生産性は向上するだろうが、市場拡大をどこに求めるのか。経済、雇用、生産、販売、収益の持続的市場原理が働かなければ効果、業績を維持発揮できないものだ。
(5)このままの経済原理ではトランプ経済効果(世界的な期待込みの株高)が行き詰まるのは早いだろう。