(1)米国では大統領の核兵器最終使用権限(核のボタン)について議論(報道)が起きている。挑発と威かくを続ける北朝鮮に対して軍事圧力を強めているトランプ大統領が、大統領だけが持つ「核のボタン」(a button of a nuclear explosion)の特権使用への懸念の現実性が話題になっている。
ハイテン米戦略軍司令官が大統領が核兵器の使用を命じた場合でも「違法な命令なら拒否する」(同)と発言している。
(2)大統領の特権使用が「違法」ということになればイスラム移民入国拒否の大統領令を思いだすが、それは司法判断以外には考えられないが、核兵器使用命令となればそんな判断の時間はない。
一般的には軍が「不当」だとして拒否することだといわれているので、つまり大統領命令に従わない軍の造反行為ということだ。こういうことを平然とカナダのシンポジウム出席で米戦略軍司令官が発言するというのも、トランプ大統領の軍統治、統括能力もどうなっているのか、トランプ大統領が世界最強を自負する米軍のことだけに心強い半面心配なことでもある。
(3)世界から孤立している北朝鮮ならまだしも、その北朝鮮でもだ、ましてや世界平和安定に全体責任を持つ米国が世界大戦ならいざしらず核攻撃をするということは通常では考えられない。
一旦核攻撃が行われれば戦略的、限定的といえども72年前の広島、長崎の比でない後世まで地球、人類破壊影響につながるものだけに、現在地球上で起きている地域戦争に比べようもない途方もない、取り返しのつかない悲劇を必ず生む危険現実だ。
(4)核兵器はその威力の強さ、強靭さから実際に使用することなど、地球、人類の自暴自棄行為として非現実的なこと、選択であり、だから防衛本能の威圧的な「核の傘」ともいわれている。
こういう核兵器を何千、何万発も保有する意味、意義があるのか、米露中など核保有大国の核戦略には非生産的なおろかさがある。
(5)ところが米国では、過去に1969年ニクソン大統領が北朝鮮への核兵器使用を命じたことが報道されている。北朝鮮が米電子偵察機を撃墜し米兵31人が亡くなったことに対しての報復だった。
これに対して当時のキッシンジャー大統領補佐官が「大統領が酒に酔っていること」(報道)を理由に軍に対して「明日朝まで待て」と作戦実施を覆す(同)よう要請したことが事例としてある。
(6)前述のハイテン軍司令官のトランプ大統領の違法な核兵器使用命令拒否の発言もこれを念頭に置いたものかもしれない。
トランプ大統領からすれば自らの「核のボタン」使用命令の特権過程が事前に公になることなど対外的に戦略的でないというだろうが、そのトランプ大統領の「性格的に大統領に向いていない」(米国世論調査で3分の2以上ー報道)ことを危惧する米議会からの働きかけだ。
(7)しかし皮肉にも、現在の北朝鮮に対する米国の核攻撃の可能性、脅威を知らしめることになって、朝鮮半島、日本にとっても他人事ではない。
ハイテン米戦略軍司令官が大統領が核兵器の使用を命じた場合でも「違法な命令なら拒否する」(同)と発言している。
(2)大統領の特権使用が「違法」ということになればイスラム移民入国拒否の大統領令を思いだすが、それは司法判断以外には考えられないが、核兵器使用命令となればそんな判断の時間はない。
一般的には軍が「不当」だとして拒否することだといわれているので、つまり大統領命令に従わない軍の造反行為ということだ。こういうことを平然とカナダのシンポジウム出席で米戦略軍司令官が発言するというのも、トランプ大統領の軍統治、統括能力もどうなっているのか、トランプ大統領が世界最強を自負する米軍のことだけに心強い半面心配なことでもある。
(3)世界から孤立している北朝鮮ならまだしも、その北朝鮮でもだ、ましてや世界平和安定に全体責任を持つ米国が世界大戦ならいざしらず核攻撃をするということは通常では考えられない。
一旦核攻撃が行われれば戦略的、限定的といえども72年前の広島、長崎の比でない後世まで地球、人類破壊影響につながるものだけに、現在地球上で起きている地域戦争に比べようもない途方もない、取り返しのつかない悲劇を必ず生む危険現実だ。
(4)核兵器はその威力の強さ、強靭さから実際に使用することなど、地球、人類の自暴自棄行為として非現実的なこと、選択であり、だから防衛本能の威圧的な「核の傘」ともいわれている。
こういう核兵器を何千、何万発も保有する意味、意義があるのか、米露中など核保有大国の核戦略には非生産的なおろかさがある。
(5)ところが米国では、過去に1969年ニクソン大統領が北朝鮮への核兵器使用を命じたことが報道されている。北朝鮮が米電子偵察機を撃墜し米兵31人が亡くなったことに対しての報復だった。
これに対して当時のキッシンジャー大統領補佐官が「大統領が酒に酔っていること」(報道)を理由に軍に対して「明日朝まで待て」と作戦実施を覆す(同)よう要請したことが事例としてある。
(6)前述のハイテン軍司令官のトランプ大統領の違法な核兵器使用命令拒否の発言もこれを念頭に置いたものかもしれない。
トランプ大統領からすれば自らの「核のボタン」使用命令の特権過程が事前に公になることなど対外的に戦略的でないというだろうが、そのトランプ大統領の「性格的に大統領に向いていない」(米国世論調査で3分の2以上ー報道)ことを危惧する米議会からの働きかけだ。
(7)しかし皮肉にも、現在の北朝鮮に対する米国の核攻撃の可能性、脅威を知らしめることになって、朝鮮半島、日本にとっても他人事ではない。