いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

国会の革命的改革。 revolutionary reform of the diet

2017-11-21 20:23:41 | 日記
 (1)安倍首相の平成2番目に短い15分の所信表明演説に対する野党の代表質問が始まった。躍進した立憲民主党枝野代表に伸び悩み希望の党の玉木代表の新党2党が先陣を務めた。さながら「野党版の所信表明演説」(報道)となった。

 (2)国会本会議での代表質問というと意味がないとはいわないが、意味がない。一応安倍首相の所信表明に対する政策方針に対して質すものだが、安倍首相にはあらかじめ用意された質問に対して用意した答弁を読むだけのもので、ましてや踏み込んだ具体的な答弁をするわけでもなく、言いっぱなっしに言いっぱなしの無味乾燥な問答集で聞いていてまったくつまらないものだ。

 (3)今回は野党に新党誕生で新党としての所信表明の意味合いも強いが、それとても選挙や党大会で代表が幾度となく述べてきていることだ。
 国会でやるのなら、どっちみち言いっぱなしに言いっぱなしの代表質問のお寒い限りのものなのだから、各党の所信表明演説にして今後の具体的な論戦の予算委員会に対する各党の指針を表明するものにしたらいい。

 質問に対する予定した型どおりのお寒い答弁を聞かされるよりも、各党の理念、政策の比較ができて国民には分かりやすい国会論戦の幕開けとなるだろう。

 (4)自民党は予算委員会での質問時間の増大を主張して与野党「5対5」の均等制を提案しているが、本会議代表質問同様に政府と自民党の内輪、礼さん、よいしょ話を長々と聞かされても時間のムダで、極端にいえば野党の質問だけで違いを鮮明にしてもいいし、せめて現行の「2(与党)対8(野党)」の質問時間で政府の政策方針に対して野党が質す時間を十分に確保することが議会制民主主義の本旨に沿うものだ。

 政府、自民党は議会制民主主義政治だから議席に合わせた公平な質問時間配分が必要だと主張しているが、自民党議員も言っているとおり政府の政策については国会提出前に事前に政府と自民党が協議、意見交換をしているものであり、ことさら予算委員会で反復してもらっても実績づくり以外に意味はない。

 (5)国会改革は利害当事者同士の各党協議では遅々として進まずに慣令として続けられているものは多いが、1票の格差問題、議席数、報酬削減も含めてこれからの少子化時代にあわせた合理的で適切な国会の革命的改革(revolutionary reform of the diet)を本格的に協議、検討すべき時であり、国会論戦の仕組みについても型どおりでない実効性、実利性のあるものに変えていくべきだ。

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