いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

世界経済貧困とバーバリー。 global economic poverty and burberry

2018-07-25 20:17:16 | 日記
 (1)GDP桁違いの世界1位の米国と同2位の中国との貿易戦争の行方が注目される中、世界の債務残高が過去最大の247兆ドル〔2京(けい)7800兆円ー報道〕になった。

 原因は日米欧の中央銀行が量的金融緩和策を続けて大量のカネが市場にあふれて、投資マネーとして新興国に流れ込んだ(報道)ためらしい。
 欧米では量的金融緩和策の出口論(終息論)が検討されて、しかし日本では日銀黒田総裁はまだその段階ではないとして物価目標2%達成に向けて量的緩和策を継続する構えだ。

 (2)GDP世界3位の経済国日本としても米中貿易戦争批判同様、自国経済のことばかりに関心を持つわけにもいかずに世界経済の行く末にも責任と関心が求められるだろう。

 新興国の債務超過は深刻〔全体で69兆円(全体の28%)-報道〕で、これまで世界経済の成長を支えてきた新興国経済が打撃を受ければ世界経済に影響波及する事態だ。

 (3)米中貿易戦争に世界債務拡大は世界経済の不安定要素として相乗的な火種となりそうだ。一方で英国ブランドのバーバリーが昨年2860万ポンド(42億円ー5年で9千万ポンド)の売れ残り商品を焼却処分していた(報道)ことがわかった。

 世界食糧事情も一部成長地域では大量の食べ残しが出て廃棄処分されながら、世界の貧困地帯では食糧難が問題となって餓死者も出て利益再分配が問題となっている。

 (4)英国ブランド・バーバリーは安売りを防いでブランド力を守るための商品焼却処分としているが、資源をムダにしている(報道)との批判も広がっているという。
 東南アジア中心にブランド商品のにせものが横行して、一部には安い分だけブランド商品のにせもので十分だという流行もあり、今後バーバリーは廃棄物を制限し活用する方法を模索(報道)する。

 世界経済が大幅な過去最大の債務超過を記録している中で、焼却処分は資源のムダが指摘されているが、低開発資源国の原資源を利用して先進国が商品化して膨大な利益をあげることへの低開発資源国の反発もあり、経済利益の循環作用の問題としてたとえば薬開発の原資源対効果の利益還元、分配問題など世界経済に結びつくものだ。

 (5)食糧事情とは趣も違うが、売れ残り商品の再利用となるとブランド価値を守るためには慈善事業への投資、再配分が考えられて、貧困層経済を救う活用法も考えられる。

 今、日本の貿易経済は堅調な数字を残しているが、世界経済は有効活用、機能しているとはいえずにさらなる経済改革の余地があるということだ。

 (6)世界は先進国、新興国、低開発国とそれぞれの事情の中で存在しており、どちらか一国が潤(うるお)うということでなく、世界全体としてカネ、資源、人が循環し共存できる環境、構造、仕組みが大切だ。

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