いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

桜と戦場。 'sakura` and a battlefield

2019-11-13 20:06:36 | 日記
 (1)長い冬が終わり春を迎えて、桜の季節に花見を楽しむのは日本人だけでなく米国など桜を移植した国でも知られる。日本では毎年首相主催の「桜を見る会」が開かれて、安倍第2次政権になって参加者が2万人近く(1.3倍)、公費支出額6千万円近く(2倍)に(報道)はねあがっている。

 (2)それにしても花見招待に2万人というのも驚く数字だ。野党は安倍首相の後援会、関係者が多数参加しているとして「公費を私物化した」(同)と批判を強めている。政府は来年の「桜を見る会」を中止すると発表した。

 (3)安倍首相主催の「桜を見る会」に支持者以外に参加したい人はそうはいないはずで、関係者中心になるのはやむを得ないところではあるが、トランプ大統領ばりに支持者囲い込みに利用する姿勢が何にでも政治的に使われることになれば、野党の言う「私物化」増長ということになり「桜を見る会」ごときでも捨て置くことはできないだろう。

 (4)ま、しかし野党としても就任1か月余りでの大臣更迭、辞任、「身の丈」発言による英語民間試験の延期、自衛隊の中東ペルシャ湾独自派遣、日米通商貿易、日韓問題、改憲、防災と日本を取り巻く重要問題、課題が多い中で、安倍首相主催の「桜を見る会」批判をしている場合かと言いたくもなる。

 (5)国会審議追及の「本道」で安倍首相、政権を追及できないからと、安倍首相主催の「桜を見る会」の同後援会優遇の公費「私物化」を取り上げて批判するのも安倍首相の政治の私物化に忠告するにはいいが、国民からは政治の本道で問題、課題を多く抱えてそうしている場合かと理解されるのか考えてみる必要がある。

 (6)前述したように安倍首相主催の「桜を見る会」に支持者、関係者以外に参加したいと思う人はそうはおらずに、参加者が同後援会、関係者、支持者中心になるのはやむを得ずに公費の遣い道の問題はある(来年は中止)が、会計検査院の検査では18年に1002億円の税のムダ遣い、不適切経理が指摘されており「桜を見る会」公費の2千倍近くになっており改善もなく、こちらの方も政府を追及、改善すべきことで国民投資(税負担)に対する利益保護で国民の期待、理解を得られるものだ。

 (7)香港デモはついにデモ参加者に犠牲者が出て、さらにまた香港警察がデモ参加者に実弾発砲をして重体者(報道)も出ている。中国が建国70年行事を終えて香港行政長官と会談して香港政府への圧力、関与を強めており、これに合わせて香港警察の強硬姿勢が強まっている。

 香港は戦場(battlefield)だ。国際法基準に反する逃亡者の中国送り返しの条例改正案の審議から「ボタン」のかけ違いが続いて、左右同じになることはなく、香港政府の譲歩(同条例改正案の撤回)にも香港市民の怒り、抗議デモはおさまらずにエスカレートして収拾がつかない不測の事態で、香港は戦場だ。

 

 

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