いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

富裕税。 wealthiness tax

2019-11-19 20:33:13 | 日記
 (1)トランプ大統領が就任して掲げたのが中東、南米からの難民、移民拒否、壁建設と中国、EU、日本の米国への貿易収支黒字化縮小のための規制強化だ。
 仏経済学者トマ・ピケティは、ベストセラー「21世紀の資本」で国際経済、社会の安定のために格差社会の是正が必要で、富裕層への課税強化を世界が一致して取り組む必要性を提唱している。

 (2)GDPが2位中国と一桁違う巨大経済大国の米国に対する中国、EU、日本の貿易収支の黒字化は一種の米国の富裕税強化とも受け取られるものだが、トランプ大統領は世界の経済をさらに米国に吸収する米国第一、保護主義を主張して、米中貿易戦争、EU、日本への米国輸入貿易規制強化を進めている。

 当然のことながら米国内の経済弱者層からの固い岩盤支持に支えられてトランプ大統領は難民、移民拒否、壁建設の当初の強硬姿勢のさなかでも、民主党支持の著名人からも共和党トランプ大統領の再選は固いとの声も聞かれる。

 (3)来年11月大統領選に向けて共和党トランプ大統領に対抗する民主党は10数人の候補者が乱立して有力な対抗馬も見当たらない中で、バイデン元副大統領とともに最近注目を集めているのがウォーレン上院議員だ。

 過激な発言で民主党の難民、移民出身の女性議員同様に急進的リベラルとして「社会主義者」(報道)ともいわれて有力対抗馬に浮上している。

 (4)このウォーレン候補が最近提唱し、掲げているのが「富裕税」(wealthiness tax)の導入だ。米国経済社会の富裕層への課税を強化して民主党が掲げる医療制度改革、学生のローンの支払い免除など(報道)社会改革に充てようというものだ

 トマ・ピケティの理論、提唱に添ったものであるが、富裕層の課税強化による税収増を経済弱者に回すことによって経済社会格差是正をはかるものだが、一時的には経済活動、ダイナミズム(dynamism)の減速をともなうもので経済界からの懸念、警戒(同)もあり、トランプ大統領の米国経済優先政策の成果の中でどれだけ支持を集められるのか注目される。

 (5)トマ・ピケティも格差社会是正に向けて世界が一致して富裕層への課税強化を提唱しており、米国だけの富裕税導入ではどこまで理解を得られるのかはわからない。
 日本も安倍首相は大企業優先の経済政策で大企業の利益を中小企業、国民、地方に回すトリクル・ダウン(trickle down)を主張してまた法人税減税を進めて富裕層への課税強化には消極的だ。

 (6)来年11月の大統領選挙で再選を目指すトランプ大統領に民主党候補が対抗するには、難民、移民拒否、壁建設の見直し、露との核兵器削減協定、気候変動パリ協定からの離脱の見直し、、米中貿易戦争、中東安定、テロ対策の効果的な政策、対策を打ち出せるのか、トランプ政権の比較経済好調、安定の支持の中で米国伝統の理想主義、良識が支持されて取り戻せれるのか世界の規律、協調回復からも注目だ。

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