いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

天皇論。 Tenno theory

2019-11-16 20:06:09 | 日記
 (1)男子万世一系の天皇制というから天皇、皇后は男女同権というわけにもいかない古代からの歴史、伝統、文化継承の重みだが、美智子上皇后も雅子皇后も民間から天皇家に嫁いで天皇家の歴史、伝統、文化を踏襲することの苦労は測り知れないもの、重圧も大きいものが考えられる。

 (2)令和天皇の即位にかかわる一連の主行事が今朝午前3時すぎに非公開の神秘的とされる大嘗宮の儀(大嘗祭)で終了(報道)した。世間では安倍首相主催の「桜を見る会」の参加者、諸経費が問題となって来年の同会は中止すると発表したが、皇室行事、儀式の大嘗祭は神殿建設など24億円(皇室費)をかけて平成天皇即位の行事、儀式では2年かけたものを半年で終了した。

 (3)当初雅子皇后の体調を考慮して大嘗祭も簡略化がいわれたが、報道によるとほぼ慣例どおりに実施されたといわれて、それでも前天皇の2年に比べて半年と大幅に短縮された。天皇即位の礼は皇室最高、最大の行事、儀式であり古代からの万世一系、天皇歴史、伝統、文化をそのままに受け継ぐ「型」、「形式」、儀式であり、万世一系であることが宇宙規模の時間共有であり壮大な見果てぬロマンである。

 (4)前述したように民間から嫁がれた雅子皇后にとっては天皇家の歴史、伝統、文化の諸行事、儀式をこなす、かかわることは相当の覚悟はあっても大変だったのではないのか。世界が違うだけに雅子皇后の持つ能力の高いベイシック(basic)が違うといっても受け入れは困難をともなうものだったろう。

 天皇即位の一連の主行事、儀式終了で、これからは令和新時代の天皇、皇后ともに国際経験の豊富なあたらしい天皇、皇室像に向けて精進されることになる。

 (5)「令和」をいつから始めるのか、1月1日からか様々な議論の中で政府主導で5月1日となり皇室国事行為に対する政府の助言関与が強まる中での令和天皇の即位の礼だった。政治の世界では皇室、皇位安定継承の議論が始まることになり、女性(系)天皇、女性宮家が焦点となる。

 冒頭天皇制として天皇、皇后は男女同権ではないと書いたが、女性(系)天皇の実現によっては男女同権世界が実現することになる。

 (6)皇室典範の男子万世一系の天皇制はそれで宇宙時間の共有継承という比類のない重みはあるが、同時に象徴天皇となった今日的、近代国家、社会としてあたらしい歴史、伝統、文化を築いていくのか、美智子上皇后、雅子皇后2代続いた民間から天皇家に嫁ぐ時代にふさわしい天皇論(Tenno theory)だ。

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