いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ビートルズの瓦解から和解ーAIがつくるビートルズ。 from collapse to conciliation of the Beatles

2023-06-15 20:14:07 | 日記
 (1)P.マッカートニーさんが、英BBCラジオ放送で「ビートルズとして『最後のレコード』を年内にリリースする」(報道)と明らかにした。どんな曲なのか曲名は明らかにしなかったが、AIの技術を使い過去の未発表のデモ音源からJ.レノンさんの声を抽出して曲を完成させたといわれる。

 (2)デモ音源はピアノ演奏でJ.レノンさんが歌っているもので、AIがJ.レノンさんの声とピアノの音を分離してJ.レノンさんの歌声を取り出したと話している。精度の高いAI技術がこういう形で利用されるとなると、まったくあたらしい「ビートルズのレコード」をつくりだしてくれるのだから先端的技術の成果であり、規制強化ばかりでない心の琴線にふれる使い方もある。

 (3)P.マッカートニーさんとJ.レノンさんは1960年代後半は何かと意思疎通が悪くなり、気まずい関係になったといわれて、その後のビートルズの解体につながっていったといわれている。
 しかし最近の話でJ.レノンさんが76年NY住居前で暴漢に銃殺される前あたりでは交流も伝えられて、意思疎通も良好に回復していたともいわれる。

 (4)報道によるとJ.レノンさんは亡くなる直前には「ポールへ」とのラベルを貼ったカセットテープを残しており(報道)、その中にあるレノンさんが亡くなる2年前の78年に作曲し録音が中止され未発表の「ナウ・アンド・ゼン」ではないかとの憶測が伝えられている。

 (5)ちょっとセンシティブに追憶すれば、J.レノンさんがP.マッカートニーさんと交流を復活して「2人」の「ビートルズ」の「いまとこれから」の折々について何かあたらしい思い、強いメッセージが込められているのか関心、興味はある。

 (6)パラドックスとしてJ.レノンさんが亡くなる2年前に作曲して録音しようとしたが中止した曲の事情、理由についても関心はあり、「now and then」がまだ早すぎると感じたか、J.レノンさんとP.マッカートニーさんとの心の瓦解(collapse)から和解(conciliation)、ふたりの「ナウ・アンド・ゼン」にもう少し時間と理解が必要と感じたか、あるいはそれを表すのに心の葛藤、躊躇があったのかわからないが、今、P.マッカートニーさんがAI技術を使って50年近くのさらに10代からのその後の時代革命の要請の出会いの思いを込めてJ.レノンさん作曲の意思、思いとして「ビートルズの最後のレコード」が実現する。

 


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