いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

プーチン譲歩の裏側。 the back side of concession of putin

2023-06-27 20:30:51 | 日記
 (1)プーチン大統領が独裁体制を敷く露情勢というのはなかなかわからない。兵力、兵器で劣る民間軍事組織ワグネルが露軍と国内戦闘態勢に入るというなかなか理解しにくい状況であり、これにプーチン大統領が対面を保つためか譲歩を示してワグネルがモスクワへの進軍を取りやめ反乱は1日で収束して、ワグネル創設者は隣国ベラルーシへ出国すると報じられたが、本日の紙面では本人はその後消息不明になっていると報道されている。

 (2)本人の安全確保まではあえて消息を明らかにせずに隠密行動に出ているのか、露側のこれまでのよくある裏工作による粛清が進んでいるのかはまだわからない。プーチン大統領の到底このまますんなりとは終わらない状況が伝えられている。
 核保有国での反乱はあらたな世界の危機と書いたが、ブリンケン米国務長官は「ロシアのような核保有国が不安定になるたびに、我々は動向を注意深く見ている」(報道)とTV番組で述べた。

 (3)ただ見ているだけでいいのか、核保有国が国内勢力の反乱で政変となれば核の安全、保全、管理はどうなるのか、他国が主権侵害で関与、介入できる問題でないだけに世界の安全、平和には大変な危機に直面する。
 米英仏中露の核保有国は先制して核兵器を使わない合意をしているが、プーチン大統領のその言動からは守れる保障はない。

 (4)国連加盟110か国、地域以上が参加しての核兵器禁止条約を締結したが、すべての核保有国、開発国が参加するものではないとして核保有大国は平等性、公平性、公正性に問題があるとしてこれに参加せずに、日本も米国に同調して参加していない。
 一見、非参加国の主張は論理的にみえるが、露国内で民間軍事組織による反乱が起きて核の安全、保全、管理に危険が及び世界の危機となれば取り返しのつかない重大問題となり、核保有国では実行性が保障されない先制して核兵器を使用しない合意などではなく、国連加盟国、地域による核兵器禁止条約のような条約、国際法上の規制強化に取り組む必要性のあることを今回の露国内の反乱行動が示している。

 (5)国連安保理は米中露の拒否権が世界の良識、平和、安全実現のために問題となっており、存在感、行動能力、実効性に問題はあるが、日本などが進める国連改革は必要で世界の安全、平和には時間に余裕はない。
 
 (6)世界の産業革命、技術革命はIT、AI革命が進行中で、時代、社会の倫理(ethical)、常識、理念を変えて、超えており、まだまだこれから何が出てくるのかわからない時代に世界の安全と平和が以前のままでは人類の進歩にはならない。

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