いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

アルゴリズムの少子化対策。 decrease of children 's counterplot of algorism

2023-06-28 20:15:46 | 日記
 (1)岸田首相は少子化対策を重要政策として打ち出して予算倍増、子ども手当拡充に向けて取り組んでいる。これで将来的に人口増加につながるのかはまだわからないアルゴリズム(algorism;有言無実)の少子化対策であるが、少子化対策はもうひとつ少子化を前提として経済活動、社会構造、社会慣習、規範をどう変えていくのかもある。

 (2)タイではフィリッピンに比較して50年で出生率が半減、人口増加が半分程度にもかかわらずに一人当たりGDPが2倍に増えて(報道)、経済発展につながっている。
 人口増加が顕著な欧州では結婚という社会形式をとらないパートナー関係が増えて、関係にこだわらない自由で自主、自立社会が人口増加につながっている。

 (3)自由で自立性の高い欧州社会で受け入れやすい人間関係性が前提にあり、これがLBGT法でもすったもんだでなかなか決められずに保守的で儒教思想の強い社会構造が残る日本では、パートナー社会というのはこれまでの社会規範を根底から壊し、法治国家として成り立たない危惧、懸念が先に立って容易には受け入れることはむずかしい日本の社会構造だ。

 (4)民主主義、社会保障の先進国、地域で権利、自己意識の高い欧州でパートナー社会が根付き、人口増加につながっているのは考えさせられる現象でもある。岸田首相が本気で少子化対策を考えるならばもちろん日本の社会思想、社会構造、倫理観、歴史観を理解、考えた上で、少子化対策をまず人口増加に絞っているのであれば他国、地域の成功例、対策例をも研究して取り入れるものがあれば国民の理解を得て進めることも考えるべきだ。

 (5)また少子化は逆に社会競争力が低下することでもあり、それが人間の成長にどう影響するのかはよく考えなければならないが、たとえば大学全入時代、希望する企業への就職のハードルも低くなり、それはそれで悪いことばかりでもない。

 (6)やはり人間には適度な刺激、競争社会にそれに向かって努力、精進、取り組むことも成長には必要とも考えられて、人間の可能性、潜在能力、知的財産を高めるための人口増加であってほしいところだ。

 

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