いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

銃が誘発する爆発。 the gun causes the explosion

2023-06-16 20:34:58 | 日記
 (1)銃を使って人を殺害する事件が続いている。手製銃(安倍元首相殺害)、猟銃(近隣住民、警官殺害)と14日起きた自衛隊射撃場での自動小銃を使った陸自候補生(18)による上官、隊員2名の殺害事件だ。銃の種類も多様で銃社会が浸透している。

 (2)陸自トップの陸上幕僚長の「武器を扱う組織としてあってはならない」発言はむなしく聞こえるだけだ。間違っても安全(fail safe)の理念が必要だった。
 自衛隊内の射撃場という特殊空間であっても社会経験も浅く、感情のコントロールもむずかしい18才の陸自候補生に興味、関心を誘うように自動小銃の重火器を持たせて射撃訓練(訓練終了試験のようなもの)をするというのは、社会理念、常識として適正だったのか問われる。

 (3)18才といえば世間では選挙投票権も与えられて成人として認められる年令ではあるが、興味、関心のある酒、タバコは20才まで据え置かれている世代だ。冒頭例のようにネットで手製銃を製作できる時代で、日本では通常は所持できない銃器を規制も不十分で手にすることができる時代感覚だ。

 (4)昨年夏から1年もたたないうちにこれまでの反社会勢力の抗争ではない一般市民の若者による銃を使った犯罪事件が3件も起きるという現象は、安易に問題を解決しよう、したいという模倣的誘導現象のようにも映る。
 上述のように18才は成人として認められる年令ではあるが、社会経験も十分でなく、感情の変化、起伏も激しくコントロールがむずかしい世代であり、社会構成の中で経験学習を重ねて成長していく途上の時期であり、当然のように刺激の強いかりたてる銃器、とりわけ自動小銃のような重火器を持たせて射撃訓練をするというのも特権意識を自覚させるような自衛隊として問題はある。

 (5)自衛隊自ら18才を自衛隊候補生として認定しているなら、なおさら自動小銃の重火器を持たせる興味、関心をひたすら誘発するような射撃訓練には「武器を扱う組織として『あってはならない』」事件と自ら重大な欠陥問題を指摘している。

 (6)外部から実態が見えにくい伏魔殿の自衛隊の組織内の安全対策、訓練対策の見直しが早急に必要だ。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする