いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

藤井名人こそAI論。 Fujii `Mei-jin' is AI , indeed

2023-06-03 20:30:56 | 日記
 (1)藤井聡太棋士(20)が将棋最高位といわれる名人を獲得し、合わせて7冠を達成した。名人戦最終局となった第5局立会の青野九段(70)は「藤井さんがAIで(戦術などを)調べてきたというより、『藤井さん自身がAIになった』のではという気がしてならない」(報道:『』は本ブログ注)と述べている。

 (2)藤井新名人がAIそのものだとすれば、AI研究に余念のない多くの棋士にとっては藤井AI将棋を乗り越えることなどまったくむずかしいことになるが、AIもそもそも現存する情報データをきめ細かく取り入れて最善手を示すもので、これまでのAIは情報データをアップデートすることができないのが弱点であったが、米IT大手がAIの情報データをアップデートするシステムを開発してもはや藤井名人は向かうところ敵なしの感がある。

 (3)藤井将棋のすごさは羽生善治九段との王将戦でも渡辺明前名人との名人戦でも、意外にあっさりと100手までに敗れる将棋はあり、しかしこれを引きずることがなく連敗せずに次の対戦は必ず勝利する研究力に裏打ちされた勝負勘、強さを発揮するところだ。

 (4)普通の通念では最高実力者を相手の大勝負で100手に満たない短い手合いであっさりと敗れれば次戦影響を引きずるものだが、まして20才という若さとなればマインドコントロールも一般的にはむずかしいといえるもので、しかしその不安もみられずに最高実力者に対して何もなかったかのように勝利するすごさがある。

 (5)ベテラン棋士の青野九段が「藤井さん自身がAIになった」という感想がすべての言い得て妙の現実感を持ってとらえられる藤井新名人のすごさだ。
 これでは向かうところ敵なしの感だが、しかし前人未到の7冠の先達羽生善治九段も負けてはいない。藤井王将との王将戦の挑戦対戦ではこれまでにない難解な将棋の世界に誘導して(報道)2勝(渡辺前名人は名人戦1勝)したのはこのままでは引き下がらない可能性を感じさせるものだった。

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