サブカルチャーマシンガン

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最近注目している新人作家さん のきん「予行演習」 感想(快楽天 2017年2月号より)

2017-03-07 | 快楽天
                                     
                                 最近ハマってる快楽天の新人さん。















個人的にナルシスティックな女とヘタレ気味の男とのラブストーリーが好みの一つである
自信過剰で、猫被ってて、見栄っ張りですけど、その実中身は純粋そのもので、、、っていうのがイイんですよね
相手の男もしがない童貞くんだけど、なんだかんだで双葉ちゃんに夢中になってしまう悲しい男の性が実に良いです
常に見栄っ張りで完璧主義な彼女を、地味に支える黒子役・・・としての役割も果たしていて、
そういう意味では、「お似合いの二人」だとも思えたのがまた凄く良かったですね。




このコマがすごく好き。


良質な成年漫画には色々なタイプがあるけれど、
この漫画に関しては前半部分が単純に一つのラブコメとして面白いんですよね
ナルシストな双葉と、そんな双葉にツッコミを入れる童貞くん(名前不詳)。一方的に貶されたり、
逆にそんな辛辣な双葉に容赦なく図星な言葉を言い返すある種対等な作劇が面白い
経験豊富とからかわれてウブな部分が顔を出す双葉の可愛さは必読ものです
男の子をいいように手玉に取ったようでも、
盛りが付いた彼を止められずに戸惑いながらも官能に興じる流れも完璧で
前半のコメディも後半のエロパートも塩梅良くデビュー作とは思えないクオリティで仕上がってるなあ・・・と思いました

何より、こののきんって方には絵に個性があります
若干女の子の目がつり目気味というか、最新の快楽天に載っている二作目もそうだったんで
きっと絵柄自体がそうなんじゃないかと思う おまけに、この作品も最新作も女の子が主人公なんですよね
だから、早くも作家としての記名性が良く出ている気もしてその意味合いでも気になる新人作家さんの一人なんです
やっぱり、パッと見てすぐ「あっ、この人だ。」って分かるのは強いですよ
この調子でどんどんとニヤニヤ出来る成年漫画を描いていって欲しいですね。




もう、最高ですよ。


成年漫画は、
その性質上抜くだとか使うだとか、
そういう方面でしか語られないきらいがありますけど
読んでる方なら分かりますが本当はもっとニマニマ出来るもの、
かつものによっては美しくラブコメをやり遂げてたりするものなんです
それを個人的にもっと強く執拗に伝えなきゃなー、って思いがあります
こののきんさんっていう作家さんは、
正に自分のそんな想いに応えてくれる素養を感じさせる期待の新人さんの一人であります
官能的な目配せと冒険が作り出すドキドキ感、思春期ならではの暴走作劇に、最後にはラブラブモードで締める手さばきの巧さを含めて
ここ最近ずっと読んで面白がったりニヤニヤしたり、或いはお世話になってたりしているデビュー作でありながらかなりの快作かと
「憧れの美少女とのSEX」というテーマでありながら主人公は女の方っていうのが捻くれてて実に面白いです
からかうだけだったつもり(のはず)が、なんだかんだドキドキしてその先まで行っちゃうドライブ感も含めて秀逸な漫画でした
また、童貞くんの反応も双葉さんに負けないくらいウブで男の子男の子してたのも大きなプラスポイントでしたね(笑
まあ、覚醒した双葉ちゃんがあまりにエロ可愛すぎなんで仕方がないですけどね!(超笑顔)










官能描写的にはふくよかな局部の描写、
ほどほどだけど気持ち大き目なおっぱい、
子供っぽいのが逆にリアルなパンツなど
お世話になれる要素もいっぱいでその点でも素晴らしいです
最後のキスシーンなんかちょっと少女漫画みたいでこれまた凄い表現力の作家さんが出て来たな、と(笑
最後にちゃっかりコンクール優勝しちゃってるオチもまた良かった。純粋に漫画として面白いので何度も繰り返し読んでます。