サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

LOST IN TIME海北大輔の書く歌詞が大好きだ。という話

2017-03-29 | お気に入りの楽曲










この数日、ずっとロストインタイムの楽曲や弾き語りの音源を聴いていた。
・・・いや、他にもねごととかオセロケッツとか聴いてたんだけど(笑
今回は改めて海北さんの歌詞って絶妙だな~と思ったので、
是非紹介させていただきたい。








こんな気持ちを何と言おう
空っぽだって訳じゃないんだ
ただ虚しくて寂しくて
仕方がなくもあるんだけれど (小さな隣人)




すごくね、自分の心情そのものだって思うんですよ
別に満たされてないわけでもない、それなりにそれなりではあるんだけど
「それ以上」は決していかない、、、という自分の限界を知ってしまったような感覚?
例えば、頑張ったら頑張った分報いが来るんなら話は別なんですけど、
なんか結局は要領の良い人間だけが得をするんだなあ。という「諦め」もあって・・・。

自分と他人が異なる存在である事は分かっているつもりなんですけど、
なんかどっかでそういう「通じない感覚」に途方に暮れるような心境になる事も多くて、
要するに“複雑”なんですよね
そういう“複雑な”感情を描くのが海北さんは飛び抜けて上手いと思うんですよね。

何もかもがダメな訳じゃないけど、
心からの喜びもなく・・・
そういう感情を丁寧に、かつ、感情的に描けていると思います。



どうすればいいの
どうしたらいいの
考えるほどに 遠くなる実像
もうそれはきっと 僕じゃない何か
背伸びするほどに 顔を出す虚像 (太陽のカフス)




このフレーズは天才的だとすら思ってます
自分に素直に生きれば生きるほど傷付くのが現実なので、
必然的にある程度の妥協をして偽った姿で生きていかなければいけなくなる
だけど、逆に言えば「本当の自分」を出せないままに生きていく世界ってどうなんだろう?って想いもある
それこそもう、「空しさの極み」っていうか・・・。変に空気を読んで、自分を隠してしまったら、それこそ単なる虚像なんですよね
ただ、中々実像を貫き通すのも、実像を理解してもらうのも、正直いばらの道だなあ、、、とは思いますけれど。
だから、この歌詞は物凄く巧妙だと感じてしまいます。もう自分そのものというか。





いつか雨は上がるって
青い雲は消え去るって
そうずっと言い聞かせてきた (灰色の夜明け)





この曲は弾き語りでしか演奏してない曲で、
まともに音源化もされてないんですけど、正直かなりの名曲ですよ
いわゆる「止まない雨はない~」的な歌とは真っ向から異なる、
「雨が止むって信じて来たけど、結局止むことはなかったよ。」っていう
相当にシビアで辛い現実を“そのまんま”歌い上げてる「だけ」のある意味レアな楽曲になってるんですね

この数日間、ずっと精神が安定してなかったので、随分この曲には救われました
ただその場を凌ぐ為の前向きさなんて自分には全く不必要なもので、
それよりも、もっと悲しみに浸れるような曲を求めてしまう
そういう心境の時に聴くにはこれ以上ないくらいに似合ってくれました
結局、
いつまでも心の中には冷たい雨と空っぽな気持ちが居座っているし、
そんな現実に耐え忍びながら懸命に生活を続けていく「しか」ないと歌うこの歌は
世の中のありふれたポジティブな歌よりもずっと地に足をつけたメッセージ性があって大好きな曲です

惜しむらくは、ロストで中々音源化されない事ですかね・・・笑













今年は新譜も出ますし、
それに伴うツアーもあると思うので、
色々とワクワクする気持ちが高まっています。
昔のロストも素敵ですけど、個人的にはやっぱり今のロストが一番好き!ですね。