サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

paionia「未熟で無軸なミュージック」@新代田LIVE HOUSE FEVER 18.1.12

2018-01-13 | LIVE
                             
                           昨日はpaioniaを観に新代田へ。











新年初ライブでした
新年初ライブが12日、というのは
早いのか遅いのかがよく分かりませんが
このライブは絶対に行きたかったんで、行けて本当に良かったです。
一度、観てみたかったんですよね、パイオニアのライブ。

ライブ自体も、すっごく良かったです
音のキレから独特の佇まい、
そして何よりどの曲にもしっかりとした歌心が感じられて
今時珍しいくらいにしっかりとした芯のあるバンドだなあ・・・って観ていて感じましたね
全体的にミドルテンポの曲が多かったので一般的なロックバンドっぽい盛り上がりとは一線を画す、
正に聴き手が音と詞にしっかりと向き合う・・・ような、濃密な時間を体験出来ました。素晴らしかったです。

その所為か、
久々に観客がほぼ直立不動?で物凄く大人しい類のライブを観ましたね
終わっても空間がめちゃくちゃ静かで、ファン層もなんとなく掴めた気がする
まあ歌詞の内容が内容だけに、、、ね。
でも、
時折ささやかな笑いも生まれていてある意味ベストなくらい心地良い環境でした。
流行りとは違うでしょうけど、このままこのスタイルを貫いていって欲しい。また行きたいですね。










さて、
ライブの内容を書こう、って思うんですけど
正直ビックリするくらいに未発表曲や新曲?が多かったですね・・・笑
いや、自分ライブ初めてなんですが、恐らく何曲かはいつも演奏してる曲なんだと思う
自分は今現在全国流通している音源だけを聴き込んでの参加だった為、
20曲以上、23曲、かな?(即興含めると)やっていて
過半数が初めて聴く曲だったんで、
いちいち新鮮でしたし
「まだまだこんなに良い曲あったんだなあ・・・。」と発見だらけのワンマンでした

最初にやった「踊れや踊れ」って曲のメロディが物凄く良かったり、
「骨」って曲のアンサンブルが兎角バッキバキで痺れたり、
時にパートチェンジがあったり、
ボーカルチェンジもあったり、
トラブル時は即興で楽曲を演奏したり、思ってた以上に自由なバンドで
そのラフで、でも、音はきっちりと格好良いセンスに個人的に終始魅せられてしまいました。


勿論既発の楽曲も最高だった。
序盤に奏でられた「11月」は歌詞の内容にグッと来ながら聴いてたし、
「東京」は想像以上にエモーショナルな歌唱でやっぱり名曲だと思った
「スケールアウト」「浪人」などメロディの圧が強い楽曲も生で聴くと余計に突き刺さる印象で素晴らしかった
兎角、一つ一つの言葉がはっきりと頭に入って来て感情を揺さぶってくれる感覚が良かったですね
ノリではなく、雰囲気でもない、ちゃんと「歌」を一曲一曲丁寧に聴かすスタンスは
ある意味稀有であり若手バンドの中でも特異な存在に映りました
音源化したら嬉しいなあ・・・って楽曲が一杯あったんで、
今年は出したい、と言っていたアルバムへの期待感も高まった一夜でした。

それにしても、パイオニアのライブは観ていると完全に普段着の相様で
造られている箇所があんまり感じられなく歌の内容含めて物凄い「剥き出し」感を受けましたね
それでいて時に演奏にしても歌唱にしても激情が溢れ出している平熱でありながらヒートアップする感覚・・・が、
とってもリアルで、そういう佇まいを含めて個人的に更にバンド自体を好きになれたワンマンでした
ゲストコーナーもすっげえ良くて、スズキさんのギタープレイも佐藤さんの歌もどっちも相乗効果を発揮していましたね
久々に観たきのこ帝国の佐藤さんは以前とは雰囲気が全然違っていて結構驚きました。
でも何気にイイ感じに「お姉さん」してて、これはこれで良いなあ、と笑


秋に出たシングルの楽曲も良かったですね
「正直者はすぐに死ぬ」はシャープでありながらメロディがきれいで、
このライブに来るまでに電車の中で聴き込んでいたので演奏してくれて嬉しかった。
「未明の将来」はライブで聴くと思ってた以上に激しく、かつ、エモーショナルに化けていて
前々からそうなんじゃないか、って薄々思ってましたが、
やっぱりパイオニアはライブバンドなんだなあ。って正直なところ感じてしまいました
以前インタビューで「ライブ好きじゃない」みたいな発言聴いてたんで、こういう事書いていいのかな?って
ちょっと後ろめたい気持ちもありますが(笑 でも、ライブで観ると迫力が違うように感じてしまった。

あと、「時代のゴミさ~」って繰り返してる曲も良かったな。
とにかく知らない曲でもいちいちメロディも演奏も良くてのめり込めたのもこの夜を最高に感じれた要因ですかね
最後の最後はアンコールでこのバンドで一番有名であろう「素直」で終わる、という潔い選曲もまた粋でした。
元々大好きな曲ですけど、直で絶唱を体験すると無性に涙が出そうになってしまって堪らなかった。

正直、
帰りの電車の中で「素直」の絶叫を思い出して、
不意に泣きそうになったりしてしまった・・・笑
それもまた良い思い出でしたね。
ありがとうございました。













本音言うと、
物凄く良かったんですけど
なんでしょう、
作られてない雰囲気だとか
純粋にロックンロールを楽しんでる感じだとか
一曲一曲歌心を大事にされてる感じ、だとか
所謂キャッチーで分かりやすい言葉で形容出来ないのが少々もどかしいんですけど(笑

でも、自分的な目線で見れば、やっぱりpaioniaって圧倒的に「真っ当なバンド」だな、って
そんな風に思えた、初体験がこの日で良かった。。と心底思えた記念碑的な一夜でした。
高橋さんのギターも本当に格好良くて・・・
ナチュラルに格好良い、ってああいう事なんだな、と。

数年前から機会があれば観たいなー。って思ってただけに、
満を持して観る事が出来て本当に良かった。ちょっとシュールなMCもまた面白かったですね(笑
アルバムが出た際にはレコ発にも期待したい。