サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

母親の為に。/DINER 第22話「Melty Rich&Honey souffle⑧」感想(ヤングジャンプ2018年8号)

2018-01-25 | DINER
                             
                               ああ・・・。











全てを母親の為に尽くしていた息子は、
最後の最後で自分の母親に手を掛けた・・・
それはある種悲しい結末ではありますが、
ある意味では母の願いを叶えた、、、とも言えるんじゃないか。と、この回を読んでいて思いました。
っていうか、今週も読んでいて泣きそうになりました・・・笑






結局貧乏生活を余儀なくされた親子、
最終手段で父親の元に行くも口封じの為に殺されそうになってしまう
だが、結果的に亡くなったのは母親だけでスキンは母親をその手で殺せば、
殺し屋の仲間に入れてやってもいい・・・という条件を飲んで母親を撃ってしまった

しかし、それは自発的なものではなく、
母親が「撃ってくれ」と願った行為でもあった
自分を犠牲にしてまでも、息子に生きていて欲しいと願った母親
スキンは母親大好きだけど母親の「自分を気にしないで」という本懐にはずっと背いてきた
でも、最後の最後で母親の“想い”を受け取る事が出来た・・・そういうお話でもあるんでしょう。


つまるところ、スキンはずっと母親の為に生きていて、
そして、あの日からも一貫して母親の為に生きて来たんだろうなあ・・・と
そんな風にも思えたエピソードでした
自己嫌悪に苛まれつつも、
母親の死を無駄にしない為に、
そして時にカナコのような女性を助けて・・・
律義に忠誠を誓うように生きてきたんでしょう

だけど、やっぱりスキンには人並みの幸福を味わって欲しかった、、、
もうちょっと救いのあるENDだったならば、って思ってしまうんですけど
ある意味あれはあれである種の「贖罪」としては立派な最期だったのかもしれません
母親と一緒になる為に自分の肌という肌を傷付けて化け物じみた姿になって、
母親を傷付ける人間に対して勇敢に立ち向かって、
母親の願いを叶える為に母親を殺して。。

どれもきっと、
何よりも辛い選択
だけどそれを選んで彼はここまで生きて来た
少なくとも、カナコという一人の人間の命を救った・・・
それだけでも意味のあるものだったように思うのです
今週の最後のあれは、殺人のようで殺人じゃない
そこにあったのは、
彼の見い出した最も誠実な“答え”・・・
自分の為に命を投げ出してくれた母親の行為に報いる為に
地獄に堕ちる覚悟で成し遂げた選択。だからこそ、涙が出そうになったんでしょうね

来週以降、スキンがどういう最期を遂げるのか、、、
怖いけど、見届けたいと思います。








にしても、本当に良い親子ですよ・・・笑
この子らが幸福に過ごせる世界線も見てみたかった。
それもまたこのエピソードを読んだからこそ、そう思ってしまうのでしょう。
姿は化け物になってしまった親子でも、心は誰よりも美しい。そう感じれたのも嬉しかった。