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最後のやさしさ DINER 第20話「Melty Rich&Honey souffle⑥」感想(ヤングジャンプ2018年5・6号)

2018-01-04 | DINER
                              
                              嗚呼、スキン・・・。











でも実際、
「殺さなければ生きられない状況下」に於いて、
本当に非常に徹する事が出来るのか?って言えば分からない・・・っていうのが正直なところですよね
ぶっちゃけそれで生き延びたとしても、なんか罪悪感に苛まれそうな気がして躊躇しそうですよね
で、今回のカナコの反応も「それ」だった訳ですけど。





でも、
本音言えばちょっと嬉しかった(笑
いくら青年誌作品とは言えど、主人公が嬉々として殺害を犯すのはどうかと思うので
その意味ではベストな選択だった・・・ようにも思えますね
何よりも、
赤ん坊を轢き殺せなかった人間が
大の大人、それも恩人を殺せるわけがないんですよ
その意味ではとってもリアリティ、および、“彼女らしさ”が詰まっていてよろしかったんじゃないかなあ、って思いました

例え、
それで自分が逆に殺されたとしても、
自分に他人は殺せない・・・それもまた立派な「答え」だと思う
ボンベロのように冷徹に振る舞って生きる強さを手にするのも正解ならば、
カナコのように生を諦めてまでも人間に徹するのも一つの答えでしょう
もし、これでカナコが息絶えたとしても、
それはそれで誰よりもお人好しで優しい「カナコらしい」結末だった、と言える。





しかし、
それを許さないのがボンベロの「正義」でもあった。
結果的に、カナコはナイフを構えただけで止めを刺したのは実質ボンベロだった
この間スラッジが顔面崩壊する回読み返してたんですけど、あの時のような感じですね
感触は残れど、それはカナコの意志ではない・・・という事で
ある種ギリギリセーフだったんじゃないでしょうか
その後のカナコの表情を見ると、
まるでねじまきカギューの登場人物みたいな酷い表情していて心配ですけど(笑
ボンベロとしても「一応カナコの手で」という条件はキープ出来てますし大丈夫なんじゃないですかね
やっぱり、スキン自体は大丈夫どころかこれで死に至るんでしょうけど・・・。
ここで回想を挟む事によって、もしかして別のEDもあるんでしょうか。。
色々な意味でまた注目です。









カナコのやってる事は偽善ではなく、
本物の優しさ、いたわりだと、この回を読んで確信しました。
同時に、それこそがカナコの最大の弱点なんでしょうね。
そもそも、
赤ん坊轢き殺してりゃ今頃こんなとこに居なかった可能性もありますし。
そういうことを・・・
「優しい」って一見“良い事”のように思えるけど、時に“損”にも繋がってるのかな。。と、
こういう話を読んでるとふと感じてしまいますね。泣きながら「刺せない」と懇願するシーンはグッと来てしまいました。
本当はこういう子こそ幸せになるべきでしょうに・・・。


それと、
スキンの過去がすっごく悲惨そうなので現時点で凄く気になります・・・笑
自分の命を救ってくれた人間を、(間接的にですが)葬るってどんな気分なんでしょうね。
取り敢えず、何かしらの「救い」は用意されてますように、、、。
期待です!